ジザメリが東京でサイコキャンディ再現ライブ


(東京公演の開演前のステージ)

来日中の The Jesus and Mary Chain (以下ジザメリ)は2月26日,東京で単独公演を行った.25日の大阪公演に続くもの.ジザメリの来日公演は2008年8月以来,7年6カ月ぶり.

Twitter でちらっと見た限りでは,今回の東京公演はオーディエンスから高く評価されている様子.私も観に行ってフィードバックノイズを堪能した.以下,簡単にメモ:

今回の来日公演は,ジザメリが2014年秋から世界各地で行っているファーストアルバム Psychocandy (1985年) 再現ライブの一環.NME Japan の企画によるもので,来日公演の公式ウェブサイトも開設されている(jamc-japantour.com を参照).当初は11月に予定されていたが,William Reid の体調不良で延期されていた(以前のエントリ参照).

2月25日の大阪公演については NME Japan が記事を公開している(ここ参照).

今回のジザメリ東京公演のセットリストは次の通り(大阪公演と同じだった様子):
第1部: Psychocandy 以外の代表曲ライブ
1. April Skies
2. Head On
3. Blues from a Gun
4. Some Candy Talking
5. Nine Million Rainy Days
6. Reverence
7. Upside Down
第2部: Psychocandy 再現ライブ
8. Just Like Honey
9. The Living End
10. Taste the Floor
11. The Hardest Walk
12. Cut Dead
13. In a Hole
14. Taste of Cindy
15. Never Understand
16. Inside Me
17. Sowing Seeds
18. My Little Underground
19. You Trip Me Up
20. Something’s Wrong
21. It’s So Hard

ジザメリは世界各地で行っている Psychocandy 再現公演で,Psychocandy 収録曲以外にも,それまでライブで演奏されたことのなかったデビューシングル Upside Down を含む代表曲数曲を演奏している.今回の東京公演も上記の通り,第1部で代表曲7曲を披露した後,メンバーがいったんステージから姿を消し,2-3分後にステージに戻って第2部で Psychocandy を再現するという構成だった.

今回の東京公演はノイズポップの名作 Psychocandy の再現ライブらしく,08年8月の来日公演とは比べ物にならないほどギターのフィードバックノイズが鳴り響くライブだった.ノイズポップ愛好家はとても楽しめたのではないかと思う.

ただ同時に,ベースの音が小さいようにも思えた.ジザメリのファンならどんな曲か分かっているからよいかもしれないが,例えばあまりなじみがなくて今回がいい機会だと思って観に来た人がいたら,ノイズの向こうにある楽曲そのものの良さが伝わらないのではないかと思って少し心配になった.

あと第1部より第2部の方がオーディエンスの反応が良かったような印象を受けた.知っている人が多い代表曲よりも,コアなアルバム収録曲の方が受けがいいのは意外だったが,みんな Psychocandy ばかり予習してきたとかいうことなのかもしれない.

個人的には第1部の中では Some Candy Talking と Nine Million Rainy Days に感銘を受けた.Upside Down を初めてライブで聴けたのも良かった.

第2部はどれも良かったが,やはりフィードバックノイズを多用した曲,特に2曲目の The Living End と最後の It's So Hard が大いに楽しめた.

なお,ジザメリは08年8月の来日時は音楽フェスティバル「サマーソニック」に出演し,また東京で単独公演も行っていた(以前のエントリのこれこれこれ参照).

とりあえず以上.

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