ジザメリのレア曲集印象メモ

最近,特に取り上げるべき新しい情報がない.これから数回は,ネタ帳を基に簡単なメモを残そうかなと思う.

今回は,9月末に発売されたThe Jesus and Mary Chain(以下ジザメリ)のB面や未発表曲などのレア曲集(CD4枚組のボックスセット)"The Power Of Negative Thinking: B-Sides & Rarities" について,今さらながら個人的な印象を何点か挙げてみる.

購入してから一番よく聴いているのは,ディスク3の "Rollercoaster"(シングルバージョン).アルバム "Honey's Dead" に収録されているバージョンとは異なり,シングルバージョンは打ち込みビートを使っている.それがこの曲にうまくマッチしているし,当時の空気をよく伝えていると思う.Jesus Jonesの1~2枚目のアルバム(以前のエントリ参照)と相通じるところがある.

あと聴けて良かったと思った曲は,ディスク2の "Shake".ジザメリ初期の退廃的で危険な香りがとても良かった.アコースティックで始まり,後でノイジーになる展開も(そういう構成そのものは目新しくはないけど)スリリングでいい.

未発表曲の "Up Too High"(ディスク1)と "Till I Found You"(ディスク4)は,ジザメリのコアなファンなら聴いておく価値はあるかもしれない.デビュー前のデモ曲 "Up Too High" は何となくJoy DivisionとThe Cureを思い起こさせる曲で,ジザメリの曲としては若干異質かなと思う.ただ,レア曲コンピレーション "Barbed Wire Kisses" に収録されていた "On the Wall" デモ版と似た雰囲気はある(ソースは同じデモテープなのかな).一方,ジザメリ後期の曲 "Till I Found You" は,アルバム "Stoned & Dethroned" に入っていてもおかしくない感じだった.

"Drop" の別バージョンがディスク3とディスク4に計2曲収録されているのは,個人的には微妙だった.アルバム "Automatic" に収録されているバージョンが一番しっくり来るのは自分だけだろうか(Hope Sandovalによるカバーも美しくて良かったけど).

あとはレア曲集のパッケージに入っているブックレットも評価が高いようだけど,まだじっくり見ていないので,コメントはしないでおく.

以前の関連エントリ:
新生ジザメリ,来春にもアルバム発表へ(07年11月24日)
ジザメリのレア曲集,9月30日発売へ─収録曲も判明(08年6月27日)
ジザメリのレア曲集,9月30日発売が確定(08年8月28日)
ジザメリのレア曲集発売(08年9月30日)
ジザメリのレア曲集の重複度データ(08年10月8日)

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