"Darklands" Revisited

"Darklands" は1987年に発表されたジザメリの2枚目のアルバム.

デビュー作で衝撃を与えたフィードバックノイズを排除し,メロディーを前面に出した内容になってる.これはこれで衝撃的だったかも.

10年余りを経てPrimal Screamによってカバーされることになるタイトル曲 "Darklands" をはじめ,ギターとボーカルのメロディーラインがシンプルながらも美しくて頭に残るようなミッドテンポの曲が多い.今回あらためて聴き返したら何だかすごくしっくりきて,はまってしまった.

ネット上のレビューを探してみると,ジザメリファンの間でも意外と評価が高いみたい.これは隠れた名盤と言っていいんじゃないかと思う.

ボーカルはデビュー作と同様,相変わらず無表情・無感動.歌詞の中では死への言及が目立ってて(この傾向はその後の作品でも続くことになる),そうした点ではデビュー作より暗い内容になってる.明るいメロディーとダークな歌詞の組み合わせという路線は2作目で完全に確立されたことになるかも.

ビートは打ち込みで,William & Jim Reidが2人だけで制作した様子.当時のインディーギターバンドってこんな感じだったかなと思うような曲やギターの音も一部にあるけど,基本的にはシンプルな3コードロックを中核にして,甘くてポップなメロディーを上に乗せ,若くしてすでに苦みばしったボーカルがそれを歌うというところがジザメリ独自のスタイル(からトレードマークのフィードバックノイズを引いたもの)になってる.

隠れた名盤ということでお勧めかな.

| 音楽::ジザメリ::revisited | 11:21 | comments (0) | trackback (0) | permalink |

コメント

コメントする








トラックバックURL

トラックバック


<< より最近のエントリへ 以前のエントリへ >>