2006.03.13 (Monday)
"Automatic" Revisited
"Automatic" は1989年に発表されたジザメリの3枚目のアルバム.
アルバム全体を通じて,1枚目・2枚目とは明らかに違う空気が漂ってる.自分は個人的に1枚目と2枚目をジザメリの初期,3枚目と4枚目を中期と位置付けてる."Automatic" を含め,中期の作品はジザメリを聴いたことのない人にとって入りやすいと思う.
"Automatic" では,前作 "Darklands" で影をひそめてたギターのフィードバックノイズが復活し,"UV Ray" や "Take It","Gimme Hell" といった曲で前衛的なところを見せてくれるのが1つのポイント.同時に,ノイズを控えてポップなメロディーを聴かせてくれる佳曲──例えば後にPixiesによってカバーされた "Head On" など──も入ってて,バランスもいい.
"Automatic" が1枚目・2枚目と大きく違うのは,ノイジーな曲もメロディー主体の曲もほとんどがアップテンポで,ボーカルは時に声を張り上げるなど無表情・無感動から脱却し,アルバム全体にポジティブな雰囲気と自信が溢れてる点.ドラムスとベースはほとんど打ち込みで,それがノリの良さを生み出してる側面もある.また,ノイズは1枚目に比べてかなりコントロールされてる感じがする.
3枚目から感じられる自信は,それまでの活動でアバンギャルドとポップ,ノイズとメロディーをそれぞれ限界まで追究した結果,それらをうまくミックスできるようになったということの表れなのかな,と自分は思ってる.
歌詞には死や自殺,ドラッグに狂気への言及が満載されてて,明るいメロディーにダークな歌詞という取り合わせが全面的に展開されてるけど,ポップな曲調はメインストリームのロックが好きな人にも受け入れられると思う.ジザメリ・ワールドへの1つの入り口としてお勧め.
アルバム全体を通じて,1枚目・2枚目とは明らかに違う空気が漂ってる.自分は個人的に1枚目と2枚目をジザメリの初期,3枚目と4枚目を中期と位置付けてる."Automatic" を含め,中期の作品はジザメリを聴いたことのない人にとって入りやすいと思う.
"Automatic" では,前作 "Darklands" で影をひそめてたギターのフィードバックノイズが復活し,"UV Ray" や "Take It","Gimme Hell" といった曲で前衛的なところを見せてくれるのが1つのポイント.同時に,ノイズを控えてポップなメロディーを聴かせてくれる佳曲──例えば後にPixiesによってカバーされた "Head On" など──も入ってて,バランスもいい.
"Automatic" が1枚目・2枚目と大きく違うのは,ノイジーな曲もメロディー主体の曲もほとんどがアップテンポで,ボーカルは時に声を張り上げるなど無表情・無感動から脱却し,アルバム全体にポジティブな雰囲気と自信が溢れてる点.ドラムスとベースはほとんど打ち込みで,それがノリの良さを生み出してる側面もある.また,ノイズは1枚目に比べてかなりコントロールされてる感じがする.
3枚目から感じられる自信は,それまでの活動でアバンギャルドとポップ,ノイズとメロディーをそれぞれ限界まで追究した結果,それらをうまくミックスできるようになったということの表れなのかな,と自分は思ってる.
歌詞には死や自殺,ドラッグに狂気への言及が満載されてて,明るいメロディーにダークな歌詞という取り合わせが全面的に展開されてるけど,ポップな曲調はメインストリームのロックが好きな人にも受け入れられると思う.ジザメリ・ワールドへの1つの入り口としてお勧め.
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