Pink Noise Testの97年のアルバム入手―ジザメリファンにおすすめ

1990年代に活動していたアメリカのバンド,Pink Noise Testのアルバム "Plasticized" (1997年) の中古盤を少し前に購入した.もう十数年前の作品だけど,ノイジーでありながら極めてポップで,特にThe Jesus and Mary Chain(以下ジザメリ)のファンにはおすすめできると思う.以下,簡単に感想をメモ:

Pink Noise Testの音楽はギターノイズ,打ち込み,ポップなメロディーが特徴で,一聴したところではジザメリとJesus JonesとUSパンクを混ぜ合わせたような感じ.よく聴くと,さまざまなノイズが隠し味のように入れてあったりして,音響に凝っている様子も窺える.

アルバムは,USパンクっぽい1曲目 "Girl, Can't You Tell" で幕を開けた後,とてもキャッチーなジザメリ風ノイズポップナンバーの2曲目 "All the Same to Me" に続く.アルバムの入手を検討する人には,この2曲目をまず聴いてみてほしい (YouTube - Pink Noise Test "All The Same To Me"参照).

ほかには5曲目 "Never Be the Same" がジザメリに通じる3コードロックで,もちろんしっかりノイジーな部分がある.9曲目 "As Pretty Does" や11曲目 "Sink" にもジザメリを思わせる部分が少しあるように思った.

他方,3曲目 "Echo" の打ち込みロックや4曲目 "Dance" のドリーミーでポップなところは,Jesus Jonesを思い起こさせる.4曲目の美しさは絶品で,ノイズポップの生命線であるいいメロディーを書ける人たちであることがよく分かる.

あと,7曲目 "I Can't Stand It" は確かVelvet Undergroundの曲.ちょっとノイジーで素晴らしいカバーに仕上がっている.

「デンマークのジザメリ」とも呼ばれるThe Raveonettes(ザ・レヴォネッツ)が登場する前にこんなバンドがいたとは知らなかった.このアルバムは廃盤のようだけど,中古盤は入手できると思う.

| 音楽::その他ノイズポップ | 21:33 | comments (0) | trackback (0) | permalink |

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