ジザメリ新作発表を「これまでで一番確信」―Jim Reid

The Jesus and Mary Chain(以下ジザメリ)の Jim Reid が英誌 NME のインタビューに応じ,ジザメリの新しいアルバムが今後制作,リリースされることを「今,これまでで一番強く確信している」と語った.NME が10日付の記事で報じている(ここ参照).ただ,Jim は新作の制作やリリースの具体的時期には言及していない.以下,簡単にメモ:

NME は Jim の発言を受け,ジザメリが昨年11月にファーストアルバム Psychocandy (1985年) の再現ライブを始めて以降,新作発表の可能性はかつてないほど高まっているようだと伝えた.

Jim は昨年11月,Psychocandy 再現ライブ開始に先立って英音楽メディア Drowned in Sound (DiS) の取材に応じた際,自身が単身アメリカに渡って William と新しいアルバムを制作する可能性に言及していた(以前のエントリ参照).

今回の NME のインタビューでも,Jim は「(自分の)子供たちは少し大きくなったし,自分は離婚のただ中にいるようなものなので,今なら住んでいる所を留守にするのもいいように思う」と話し,William が住む米ロサンゼルスでアルバム制作に取り組むことをあらためて示唆した(離婚するというのが実際の話なのか比喩的な話なのかは私にはよく分からないが).

これまでアルバム制作に至らなかった理由については,2007年のジザメリ再結成当時,William はロサンゼルスで新作のレコーディングをやりたがっていたが,英在住の Jim は自分の子供たちがまだ幼かったため,アルバム制作で何カ月も家族の元を離れるのは嫌だったと説明した.これも昨年11月の DiS のインタビューで話したのと同じ内容.

なお,アルバム制作の材料はあるとのこと.Jim は昨年11月の DiS とのインタビューでも,楽曲はアルバムを2-3枚作れるほどあると話していた.

Jim は07年のジザメリ再結成当初は新作の制作に非常に乗り気な様子だったものの,その後は熱が冷め,10-11年には新作制作について「検討中」「難しい」といった消極的な発言をしていた.その後,12年には前向きな発言が再び伝えられるようになり,14年11月からは渡米しての新作制作という具体的な話が浮上している.

実際にアルバム制作が可能になるのは,Psychocandy リリース30周年の今年,世界各地で行うという Psychocandy 再現ライブが一段落してからだろう.今のところ,今月中旬から7月11日までは欧米各地で公演・フェス出演の予定が断続的に入っている.

ジザメリの新作制作に関する以前のエントリ:
新生ジザメリ,年内にアルバム制作開始?(07年5月6日)
ジザメリ新作制作をJim Reidが明言(07年6月2日)
新生ジザメリ,10月にアメリカ公演─新作制作も確認(07年8月21日)
ジザメリ,10年ぶりに新曲発売へ(07年9月25日)
新生ジザメリ,3月にロンドン公演─新作は制作中か(07年11月21日)
新生ジザメリ,来春にもアルバム発表へ(07年11月24日)
ジザメリ新作はノイズ多用せず─William Reid(07年12月6日)
ジザメリのMySpaceに新曲(詳報)(08年1月7日)
ジザメリ,近く本格的に新作制作開始(08年1月9日)
ジザメリ「新作の曲は書き終えた」─Player誌インタビュー(08年9月2日)
Jim ReidはCreationドキュメンタリーを観たくないとか(10年10月24日)
ジザメリ新作は望み薄か―Jim Reid「難しい」(10年11月21日)
ジザメリ新作制作はやはり「困難」-Jim Reid(11年9月27日)
「ジザメリはいずれ新作制作やツアーも」─Jim Reid, 困難さも認める(11年10月28日)
ジザメリ新作制作に前向きにーJim Reid(12年9月12日)
Reid がジザメリの新作制作に具体的に言及(14年11月7日)

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