エタネルセプト問題報道メモ

若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の多関節型・少関節型の治療にも使われることのある生物学的製剤(抗サイトカイン薬)のエタネルセプト(商品名エンブレル)について,2007年12月7日付の各日刊紙に副作用の可能性をめぐる記事が載っていたのでメモ.

まずは各紙記事へのリンク(しばらくしたらリンク切れになる可能性あり).
読売: 関節リウマチ薬使用患者、副作用の可能性ある死者16人
朝日: リウマチ治療薬で79人死亡 05年3月以降
日経: リウマチ薬、79人死亡・2万人が使用の「エンブレル」
毎日: 関節リウマチ薬:エンブレル使用、79人死亡 「他の薬より高率」
産経: 関節リウマチ治療薬「エンブレル」投与で79人死亡
東京: 関節リウマチ薬79人死亡 「エンブレル」投与後

リンク先の記事はいずれも,死因としてエンブレルの副作用が疑われる死者が一定の人数いることが調査で判明したという話.ただ,新たに危険な点が見つかったというわけではなさそう.各紙の記事では,免疫抑制作用のため肺炎,結核,敗血症といった感染症を悪化させる恐れがあるという既知の情報が紹介されている.

死者の大部分は60代以上という情報(朝日,日経,産経の記事参照)と,毎日の記事にある識者のコメント(習熟していない医師が安易に使うべきではないとのこと)に留意しておこうと思う.

生物学的製剤(抗サイトカイン薬)に関する以前のエントリ:
免疫抑制剤と抗サイトカイン薬の情報メモ(07年8月31日)

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