MLSデビュー作,ジザメリファンにおすすめ

イギリスのロックバンド,The Manhattan Love Suicides(以下MLS)のデビューアルバム "The Manhattan Love Suicides"(2006年)を今になって購入した.若干ノイジーなサウンドの下にシンプルでポップな音楽がある作りで,The Jesus and Mary Chain(以下ジザメリ)や90年代のロックが好きな人におすすめできると思う.ボーカルは女性.以下,簡単に感想などをメモ.

MLSのMySpaceのページ(ここ参照)では,彼らに影響を与えたアーティストとして,ジザメリやThe Velvet Undergroundなどが挙げられている.

以前,MLSのシングル "Kick It Back" を聴いた時は,ノイズにまみれつつポップな感じから「ジザメリ直系だ」と思っていた(以前のエントリ参照).実際,ジザメリに通じる部分は結構あると思う.

ただ,今回アルバム全体を聴いたら,フィードバックノイズは全然なく,ファズギターがノイジーさを出している感じ."Kick It Back" もアルバム収録バージョンはシングルほどノイジーではなかった.ノイズは過度に期待しない方がいい.

むしろ,ポップでパンクな1曲目 "Things You've Never Done",The Smashing PumpkinsやDinosaur Jrを思い起こさせる2曲目 "Skulls",ジザメリ中期のような4曲目 "Crush Whatever",My Bloody Valentineに通じる幻想的な7曲目 "Home" というように,一定の傾向の中でそれなりに幅のある構成のアルバムのように思った.この辺りのアーティストが好きな人にはおすすめできる.

個人的にはかなり気に入った.前回のエントリで挙げたThe Raveonettesの3作目と並び,しばらく楽しめそう.

MLSのMySpace: www.myspace.com/themls

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