MLSコンピはアルバムよりノイジー

イギリスのロックバンド,The Manhattan Love Suicides(以下MLS)のシングル収録曲やライブ録音などのコンピレーション盤 "Burnt Out Landscapes"(2008年)を購入した.デビューアルバム "The Manhattan Love Suicides"(06年)に比べ,全体的にノイジーで,The Jesus and Mary Chain(以下ジザメリ)を連想させるところが比較的多い.以下,簡単に感想をメモ.

個人的にはアルバムよりもこのコンピの方がジザメリファンにはおすすめかなと思った.フィードバックノイズが全然なかったアルバムとは違い,コンピではある程度ノイズ混じりの曲を楽しめる.

例えば,アルバム収録バージョンではおとなしめだった "Kick It Back" は,コンピ収録のシングルバージョン(10曲目)ではノイズまみれのシンプルなポップソングに仕上がっている.あと,13曲目 "Never Far from You" のようにジザメリの "Never Understand" や "Upside Down" を彷彿とさせる曲もある.

コンピに収録された他の曲も何だかジザメリの香りがしたり,アルバムにはなかった激しさが感じられたりする.何も知らずに聴けばSister Vanillaの曲かと思ってしまいそうな6曲目 "Keep It Coming" や轟音が渦巻く2曲目 "Clusterfuck",21曲目 "You'll Never Get That Guy" などは聴き応えがあった.

大部分の曲は甘いポップなメロディーの歌を乗せていて,轟音の中でも親しみやすさを失っていない.女性ボーカルがノイズの陰に隠れてしまわないところも好感が持てた.この辺はアルバムと同じで,このバンドの基本的スタイルなんだろうと思う.

アルバムと同様,またしばらく楽しめそうな気がする.

MLSについての以前のエントリ:
ジザメリ直系? The Manhattan Love Suicides(08年7月13日)
MLSデビュー作,ジザメリファンにおすすめ(09年3月27日)

MLSのMySpace: www.myspace.com/themls

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