レヴォネッツ4作目はノイズが抜けポップに

アメリカに本拠地を移したデンマーク出身の男女ロックデュオ,The Raveonettes(ザ・レヴォネッツ)の4枚目のフルアルバム "In & Out of Control" が今月発売され,早速購入した.以下,非常に簡単な感想を何点かメモ:

・「デンマークのThe Jesus and Mary Chain(以下ジザメリ)」と呼ばれる彼らの今回のアルバムではジザメリを思わせるノイズがほぼ消滅し,3曲目の "Last Dance"(レヴォネッツのMySpaceで試聴可)に代表されるような非常にポップな曲が詰まっている.

・彼らはこれまで,1960年代のガールズポップと比較される甘いメロディーとノイズを組み合わせてきた.今回のアルバムではノイズの代わりに,重く暗い歌詞がポップなメロディーと対置されている(米紙Washington Postのブログで紹介されているSune Rose Wagnerの発言を参照).上に挙げた "Last Dance" でオーバードーズが取り上げられているほか,"Boys Who Rape (Should All Be Destroyed)" "Suicide" などダークな曲名が並んでいる.こういう言葉がまるでオールディーズのような曲で歌われているのには確かに少し衝撃的な感じを抱いた.

・8曲目の "D.R.U.G.S." はこれまでの彼らの曲とはガラリと変わった感じで,一昔前のディスコチューンを思わせる.個人的にはあまり感銘を受けなかった.

・10曲目の "Break Up Girls!" までたどり着くと轟音ノイズが待っている(ネタバレになってしまうかな).アルバムの中にちゃんとカタルシスを感じられるポイントが用意されていて嬉しかった.

・今回のアルバムも全体的に良かった.しばらく楽しめそう.

レヴォネッツ公式サイト: www.theraveonettes.com
レヴォネッツのMySpace: www.myspace.com/theraveonettes

レヴォネッツについての以前のエントリ:
ジザメリファンにレヴォネッツ!(07年7月26日)
レヴォネッツ3枚目もジザメリファンにおすすめ(09年3月20日)

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