低音補強で名盤らしい仕上がり─ジザメリのリマスター盤

数日前のエントリの続き.The Jesus and Mary Chain(以下ジザメリ)のアルバムのリマスター盤のうち,"Psychocandy" (オリジナル盤発売は1985年) と "Darklands" (同87年) を最近になって購入したので,以下,簡単な感想などをメモ:

ジザメリのアルバムのリマスター盤は2006年に発売されたもの.07年のジザメリ再結成後には,08年の来日を記念して日本で限定生産の紙ジャケ仕様のリマスター盤が発売されている(THE JESUS AND MARY CHAIN : 紙ジャケットコレクション | Warner Music Life参照).

今回購入したのは紙ジャケ仕様ではない輸入盤で,Amazon.co.jpでは比較的安価に購入できる.このエントリの最下部にアフィリエイト・リンクを貼っておく.

Psychocandyは86年に最初にCD化された際,シングル曲 "Some Candy Talking" が追加収録され,収録曲は全15曲になっていた.一方,リマスター盤のPsychocandyはCD化前のアルバムを再現した構成で,収録曲はSome Candy Talking抜きの全14曲となっている(Psychocandy - Wikipedia, the free encyclopedia参照).

リマスター盤ではオリジナル盤に比べ,ベースとバスドラムの音がしっかりしていて,低音部が補強されているのが一聴して分かる.Psychocandyはフィードバック・ノイズに覆われた曲が多いのに,音のバランスが良くなったためか,聴いていて何だか落ち着く.歴史的名盤のたたずまいが醸し出されているように思った.

その分,Psychocandyのオリジナル盤CDにあった荒涼とした感じは弱まっているので,人によって好みは分かれるかもしれない.ただ,個人的にはリマスター盤は気に入った.

Psychocandyほどではないかもしれないけど,Darklandsもリマスター盤はオリジナル盤に比べて低音部が強まっている.音圧も強化され,聴いていて心地良い.こちらも名盤らしい仕上がりになっているように思った.

少なくともPsychocandyとDarklandsについては,オリジナル盤をすでに持っている人にもリマスター盤をおすすめできると思う.

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