Un Cadavre,緊迫感溢れるダークなデビュー作

英グラスゴーのバンド,Un Cadavreのデビューアルバム "Un Cadavre" (2010年) を最近購入した.緊迫感があってダークで時折ノイジーないいアルバムだと思う.以下,ごく簡単に感想などをメモ:

Un Cadavreはタイトな打ち込みビートの上に時折ノイジーなギター,少々のシンセ,低音で緊張感のあるボーカルが乗った音楽を聴かせてくれる.曲調は暗く,絶望や諦めを感じさせる.

比較対象として適切ではないだろうけど,同じ時期に購入したCrocodilesの2作目よりもUn Cadavreのデビュー作の方が緊迫感があって断然魅力的だった.

Un CadavreのMySpace(ここ参照)では影響を受けたバンドの中にThe Jesus and Mary Chain(以下ジザメリ)も挙げられている.確かに,ギターがノイジーになる時にはジザメリを思わせる部分がある.

ただ,曲調やメロディーはジザメリのようなゴールデンポップスではなく,ダークなニューウェイブ調.そういう点では,同じくジザメリからの影響を公言するNYのA Place to Bury Strangersに近い.

以下,参考までに日本でのUn Cadavreの宣伝資料から抜粋(Primal Scream云々の部分は当たってないようにも思うんだけど):
聖地グラスゴーからダーク・ウェイヴの新星現る!
吹き荒れるフィードバック・ノイズ、躍動するインダストリアル・ビート、扇動するゴシック・ヴォーカルが世界を震撼させること必至!PRIMAL SCREAMの「XTRMNTR」をも彷彿とさせる3ピース、UN CADAVRE(アン・カダーヴル) 戦慄/鮮烈のデビュー・リリース!
(中略)近年高まるゴシック/シューゲイズ/インダストリアル・ムーヴメントの今後を担う存在として期待されるニュー・カマー。
同郷のJESUS AND MARY CHAINのデビュー時を彷彿させる、時にはトリプル・ギターで押し寄せる暴力的なフィードバック・ノイズ、DAFやCABARET VOLTAIREなどジャーマン・ニューウェイヴ/インダストリアルからの影響が伺える躍動する鋭利なプログラミング・ビート、地を這うような低音ヴォイスでリスナーを扇動するかのようなゴシック・ヴォーカルが一体となった、巨大な音の塊りとなって押し寄せる戦慄のサウンド・スケープには誰しもが震えるに違いない。同じく同郷のPRIMAL SCREAMの「XTRMNTR」や、A PLACE TO BURY STRANGERS、MICRON SIXTY THREE、PLASTICZOOMSなどのファンに強烈にオススメしたい大傑作!

Un CadavreのMySpace: www.myspace.com/ryevskiredoute

| 音楽::その他ノイズポップ | 20:42 | comments (0) | trackback (0) | permalink |

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