No Joyデビュー作は魅力的なノイズロック

カナダ出身の女性2人がフロントを務めるバンド,No Joyのデビューアルバム "Ghost Blonde" (2010年) を購入した.ノイズギターを多用しつつもポップなところのある魅力的なロックに仕上がっていると思う.以下,簡単に感想などをメモ:

このアルバムは「デンマークのジザメリ」とも称されるバンド,The RaveonettesのSune Rose Wagnerがミックスを担当したもので,ノイジーでポップな音楽性は確かにThe Raveonettesとも相通じるものがある.ただ,No Joyの方がかなりアグレッシブなように感じた.

アルバム1曲目 "Mediumship" は元気なThe Breedersをもっとノイジーにした感じ.4曲目 "You Girls Smoke Cigarettes?" や8曲目 "Still" も1990年代のオルタナティブロックをすごくノイジーにしたような趣の曲になっている.

また,No JoyのJasamine White-GluzはSonic YouthやLushからの影響にも言及している(カナダ誌Montreal Mirrorの記事参照).確かにアルバム6曲目 "Hawaii" はSonic Youthを思わせる混沌のノイズロックだし,3曲目 "Maggie Says I Love You" の幻想的な感じはLush譲りかもしれない.

一聴したところではメロディーがそれほど豊かではない印象も残るけど,全体的に非常にノイジーかつポップで魅力的.The Jesus and Mary Chain(ジザメリ)ファンよりは,アメリカのオルタナが好きだった人におすすめかなと思う.

No JoyのMyspace: www.myspace.com/nojoy

| 音楽::その他ノイズポップ | 20:49 | comments (0) | trackback (0) | permalink |

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