抗CCP抗体とリウマチ

抗CCP抗体と関節リウマチについて以下,自分用メモ(ウェブ上の情報を抜粋).

1.光中央研究所の「ミニ情報/リウマチ学」より抜粋.

リウマチ反応陰性でも多関節が痛む時

 リウマチの診断法として最も有名なリウマチ因子検査は、将来の発症を予測する手段としての意義は大きいのですが、関節リウマチの75%は陰性なので、この検査だけでは早期発見が難しいことも事実です。そこで出来るだけ早期に診断し関節破壊を防止するため、我が国で開発されたCARFや、今後保険適用になると思われる抗CCP抗体との組み合わせ、炎症活動性指標のSAA、MMP3、血清補体価等の検査から総合的に診断しています。

関節リウマチの診断精度が変わる

 わが国のデータでは、血液検査上、有名なリウマチ因子が陽性であればリウマチである確立が88%と高いのですが、実際はリウマチ患者さんの39%が陰性です。そのため様々な悲劇が起こっています。そこで抗CCP抗体検査に期待が高まっています。この抗体が陰性であれば97%の確立でリウマチではないと診断でき、逆に陽性ならば87%の高い確立でリウマチと診断できるというものです。もちろんこの検査のみで確定診断されるわけではありませんが、有力な検査法です

2.穂坂クリニックの「穂坂クリニック―新しいリウマチ診断検査_抗CCP抗体」より抜粋.

抗CCP抗体

1998年にリウマチ患者さんの血液中に存在する新しい抗体として発見されました。
英国のAxis-Shield社により検査がキット化され、通常の検査の一環として可能となりました。
この検査方法では
感度(リウマチ患者さんで検査が陽性となる割合)=88%
特異度(リウマチ患者さん以外で検査が陰性となる割合)=89%
診断確度(リウマチ患者さんをリウマチと診断できる割合)=88%
と高率にリウマチを診断できると報告されています。
また、早期リウマチにおいても診断確度=82%と極めて高く、リウマチの診断基準を満たさない(つまり現在ある診断方法でリウマチかどうか判断のつかない)患者さんで、抗CCP抗体が陽性であると、後にリウマチと診断される可能性が考えられます。したがって、リウマチの診断に有効な検査と考えられます。
実際の検査は、普通の採血を行うだけです。結果は採血後1週間でわかります。
検査はいつでもできます。予約の必要はありません。

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