"The Sound of Speed" Revisited

"The Sound of Speed" は,ジザメリの1988~92年のシングルB面や未発表曲を集めたコンピレーション.92年に日本で,93年にイギリスなどで発表された.

当初の日本版と,その後のイギリス版とでは,ジャケットと一部の曲目が違う.日本版もその後,「UKエディション」という名称がついてイギリス版のジャケット・曲目に統一されたので,当初の日本版は今となっては希少価値があるかも.Amazon.co.jpを見た限りでは,当初の日本版は見つからなかった.

このコンピレーションは,以前のエントリで紹介したコンピレーション "Barbed Wire Kisses"(88年)に比べ,アバンギャルドな独特の魅力はそんなに大きくない.どちらかと言うとジザメリファン向けで,そうでない人にはあまりお勧めできない.

全体的には,打ち込みビートの上で少しノイジーなポップロックを展開するという中期ジザメリらしい楽曲が揃ってる."Automatic"(89年)と "Honey's Dead"(92年)が好きなら,気に入るかも.あと,アコースティック曲が何曲も収められてるのが,その後の彼らの音楽の展開を示唆してる.

ジザメリファンにとっては,"Reverence" のノイズを増幅したRadio Mix,"Sidewalking" のExtended Version,一連のアコースティック曲と彼ららしいカバー曲が興味深い.あと,イギリス版に収録された "Snakedriver" は,アメリカ映画 "The Crow" の中で使われてた話題曲.

ポイントはそのくらいかな.個人的には "Reverence" のRadio Mixが攻撃的で好き.ついでに,これを聴くと何だかStoogesを思い浮かべてしまう.たぶん1つには,"I Wanna Be Your Dog" と同じコード進行がこのバージョンだと前奏に出てくるから.あとは,ギターのサイケな暴れ具合が共通してるから,かな.

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