Asobi Seksuのポップワールド,4作目Fluorescenceでさらに進化

NYのドリームポップバンド,Asobi Seksu(アソビ・セクス)の4作目のアルバム "Fluorescence" (2011年) が今月発売され,早速購入した.透明感溢れる美をひたすら追求した前作に比べ,今作では躍動感や表情の豊かさが加わり,進化してバランスが取れたポップワールドを展開しているように思う.以下,ごく簡単に感想をメモ:
Fluorescenceを最初から最後まで通して聴くと,1作目 "Asobi Seksu" や2作目 "Citrus" にあったような轟音ポップはあまりない.全体的に見てFluorescenceは,ノイズギターを排した3作目 "Hush" の延長上に位置付けられるように感じた.

ただ,今作では轟音ギターが復活した曲も一部にある.2曲目 "Trails" の前半ではまるでマイブラのような轟音ギター,4曲目 "Perfectly Crystal" のサビではファズギター,7曲目 "Sighs" の一部では味付け的に少しだけ使われたノイジーなギターをそれぞれ楽しめる.

また,上の3曲はとてもキャッチーで,ライブでも映えそうな曲になっている.これらの曲の存在のおかげで,Fluorescenceは前作より力強く魅力的な作品に仕上がっていると思った.

ノイズポップ・ファンにおすすめできるかどうかは微妙.個人的には,今作は独特のポップワールドを確立していてすごいなと思ったけど,やっぱり2作目 "Citrus" の方が好きかな.

Asobi SeksuのMySpace(ここ参照)でFluorescence収録曲 "Trails" を試聴することができるほか,AOL Spinnerの試聴ページ(ここ参照)でFluorescenceの全曲試聴ができるので,関心のある方は試聴を.

Asobi Seksuの公式サイト: www.asobiseksu.com
Asobi SeksuのMySpace: www.myspace.com/asobiseksu
Asobi SeksuのTwitter: twitter.com/asobi_seksu

Asobi Seksu関連の以前のエントリ:
Asobi Seksuもお勧め(2作目 "Citrus" のレビュー.07年7月29日)
Asobi Seksuは1枚目も良かった(1作目のレビュー.08年4月11日)
Asobi Seksu新作 "Hush" を入手(09年2月13日)
Asobi SeksuがHope Sandovalをカバー,アコースティック作品発表へ(09年9月25日)
Asobi Seksuがジザメリをカバー(10年2月12日)
Asobi Seksuが2011年2月に新作発表(10年11月11日)

| 音楽::アソビ・セクス | 6:52 | comments (0) | trackback (0) | permalink |

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