若年性関節リウマチ(JRA)経過メモ(07年9-10月)

下の子(5歳)の若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)と関連症状について,大まかな経過と投薬状況を簡単にメモ.

※これまでの経過についてのエントリ:
06年7月までの経過
06年8-10月の経過
06年11-12月の経過
07年1-2月の経過
07年3-4月の経過
07年5-6月の経過
07年7-8月の経過

▽07年9月4日

 Z病院で右膝のMRI撮影.

▽07年9月21日

 Z病院眼科で虹彩炎の診察(虹彩炎の説明は以前のエントリ参照).右目の炎症がまたぶり返していることが判明.一方,左目の方は炎症がほぼないところまで回復.

 両目とも1日2回となっていたステロイド系の点眼薬「リンデロンA」の点眼回数を,右目は同3回に増やすことになった.左目は念のため同2回に据え置き.

 虹彩癒着の予防・治療用の点眼薬「ミドリンP」は引き続き,右目に1日3回,左目に同1回点眼することになった.

▽07年9月26日

 Z病院小児科で,若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.

 JRA再燃が疑われた07年3月のような事態を回避するため,免疫抑制剤メトトレキサート(リウマトレックス)の内服量(この時点までは1週間に1回4mg)を増量する可能性を再び主治医に相談.主治医から前向きな反応があり,結局メトトレキサートの内服量をこの日から1週間に1回6mgとすることになった.

 主治医から▽下の子の身長と体重から考えて,8mgまでなら内服量を増やしてもいいだろう(外国では10mgとか12mg内服しているし)▽メトトレキサート増量で右膝の症状に効果があるかどうか見てみてもいいだろう(効果がなければ生物学的製剤を検討する)──との話あり(生物学的製剤=抗サイトカイン薬=についての説明は以前のエントリ参照).

 生物学的製剤については▽週2回,注射で投与することになる(つまり主治医が想定しているのはTNFα遮断薬のエタネルセプト=商品名エンブレル)▽小学生くらいになれば自宅で保護者が注射することになるかもしれない▽いったん投与を始めたら,数カ月でやめるといったことはできない(3~4年は続けることになる)▽治験として投与することになる──とのこと.

 内服のステロイド剤は,虹彩炎との兼ね合いもあって今回も減量せず,1日5mgの内服を続けることに.

▽07年10月2日

 Z病院小児科を臨時受診.9月30日に横浜で開かれた小児リウマチ学会の市民公開フォーラムで専門医と立ち話をした際に「虹彩炎が長引いてるならリメタゾン(注射で投与するステロイド薬)がいいかもしれない」と聞いたため,虹彩炎の治療でそういうことをするものかどうか主治医に相談.

 主治医によれば,純粋な可能性としてだけなら,リメタゾン使用は「あり」.ただ眼科で治療に使うものかどうか,また今うちの子に本当に必要かは判断がつかないので,眼科の担当医と協議してくれるとのこと.

 使う場合は点滴での投与になるので,入院することになるとの話だった.リメタゾンそのものは,ステロイド薬なんだけど,油を足したようなもので,それによって特定の個所に吸収されやすくしてあるとかいう説明だった.

▽07年10月4日

 Z病院整形外科を受診.9月4日のMRIの結果とこの日のレントゲンの結果から,JRAとは別に「滑膜性骨軟骨腫症」の可能性があるとの診断が下された(滑膜性骨軟骨腫症についての説明は以前のエントリ参照).

 本来白く写るはずの滑膜の部分にグレーのごちゃごちゃしたものが写っており,それが軟骨片である可能性があるとか.JRAが原因で起きたものかどうかは不明.

 右膝を2カ所小さく切開してカメラと器具を入れ,中を見るとともに軟骨片があればそれを取り除く手術が必要とのこと.

 時々弱い痛みを訴えるのも,JRAによるものとは限らず,この軟骨片によるものである可能性もあるらしい.

 メトトレキサートがJRAに効いているかどうか(今回のMRIの焦点)については何とも言えないとのこと.強い痛みもなく血液検査の結果も正常である以上,メトトレキサートの効果がないはずはないだろうみたいな話はあった.

▽07年10月5日

 Z病院眼科で虹彩炎の診察.症状は再び良くなり始め,炎症は弱まっているとのこと.念のためリンデロンAの点眼回数は減らさず,右目は1日3回,左目は同2回の点眼をそれぞれ続けることに.ミドリンPは右目に同3回,左目に同1回.

 リメタゾンについて,小児科の主治医と眼科の担当医が協議をしてくれていた.眼科の担当医によれば,事例が少ないのではっきりしないとのこと.再び回復しつつあるので,当面は点眼を続けながら様子を見ることに.

▽07年10月16日

 Z病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.

 滑膜性骨軟骨腫とJRAとの関連の有無はよく分からないとのこと.

 虹彩炎にリメタゾンを使う可能性については眼科の担当医と引き続き協議中との説明あり.

 ステロイド剤の内服量は今回も減らさず,1日5mgに据え置き.

▽07年10月19日

 Z病院眼科で虹彩炎の診察.右目の炎症はかなり弱いものになり,左目もほぼ炎症がない状態に.視力検査でも,右目の裸眼視力が1.2まで回復(左目も1.2).眼圧は問題なし.

 リンデロンAの点眼回数は,右目は1日3回に据え置き(また減らして再燃してもいけないのでで).左目は1日2回から同1回に減らされた.

 改善の方向にあるので,当面は目薬を使って様子を見ていきましょうと担当医から言われた.リメタゾンの使用はしばらく検討しないことに.

▽07年10月22日

 近所の皮膚科で水いぼを取ってもらった.

 皮膚科医の話では,プレドニン(内服のステロイド薬)とかメトトレキサートを使ってると,抵抗力が弱くなる関係で,水いぼも出来やすくなるとか.

 皮膚が乾燥気味なのも影響するとのことで,保湿クリームを処方してもらった.

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