若年性関節リウマチ(JRA)経過メモ(09年9-10月)

下の子(7歳)の若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)と関連症状について,大まかな経過と投薬状況を簡単にメモ.

※これまでの経過についてのエントリ:
06年: 7月まで8-10月11-12月
07年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
08年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
09年: 1-2月3-4月5-6月7-8月

▽09年9月9日

 X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:

 ・JRA発症個所の右膝をはじめ,関節に痛み,腫れ,熱感はなし.

 ・8月の前回受診日に採取した血液の検査結果は問題なし.焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)は15未満まで低下(標準値は17.3~59.7).白血球やCRP(炎症マーカー)なども標準値の範囲内.

 ・自宅皮下注射用の生物学的製剤(抗サイトカイン薬)エタネルセプト(商品名エンブレル)は前回,シリンジタイプを試すため,1カ月分のうち半分はバイアルタイプ,半分はシリンジタイプという形で処方してもらったものの,シリンジタイプは痛いことが判明.今回からまたバイアルタイプだけの処方に戻してもらった.

 ・ステロイド剤(1日1mg内服中)と免疫抑制剤メトトレキサート(メトレート錠を週1回4mg内服中)の内服量は据え置き.

 ・8月下旬に左目の虹彩炎再発が判明したことを主治医に報告.主治医から,現在使用中のエンブレルは虹彩炎には効かないことがあるが,他の生物学的製剤であるインフリキシマブ(商品名レミケード)やアダリムマブ(商品名ヒュミラ)はJRAだけでなく虹彩炎にも効果があるとの話あり.ただ現時点ではエンブレルから他の生物学的製剤への切り替えは考えず.

 ・虹彩炎が強まった場合にリメタゾン(注射で投与するステロイド剤)を使用する可能性について,眼科の担当医がリメタゾンを使ったことがないという事情を主治医に話したところ,▽眼科と同じZ病院の小児科の担当医(本来の主治医)はリメタゾンを使ったことがあるのではないかと思われるので,その医師に相談する▽あるいは自分(X病院小児科の主治医)に相談する──のがよいとの話が主治医からあり.

 ・虹彩炎の強さを判断する材料として,今回の血液検査から抗核抗体(ANA)を検査項目に入れるよう主治医に依頼.

 ・薬の処方は前回と同じで次の通り:
 ▽ステロイド剤(プレドニゾロン錠)1日1回1mg(1錠)
 ▽ビスホスホネート製剤(アクトネル錠)週1回17.5mg(1錠)
 ▽免疫抑制剤メトトレキサート(メトレート錠)週1回4mg(2錠)
 ▽葉酸(フォリアミン錠)週1回5mg(1錠)
 ▽生物学的製剤エタネルセプト(商品名エンブレル,自宅皮下注射用25ml [実際に使用するのはその0.6倍分],剤形:バイアル)

 ※生物学的製剤(抗サイトカイン薬)については以前のエントリの免疫抑制剤と抗サイトカイン薬の情報メモエタネルセプト問題報道メモ若年性関節リウマチ(JRA)関節型用の生物製剤メモなどを参照.

▽09年9月11日

 Z病院眼科で,8月に左目に再発した虹彩炎(JRAの少関節型で併発することがある)の定期的診察(虹彩炎の説明は以前のエントリ参照).

 左目の虹彩炎はまだおさまらず.ただ担当医によれば,炎症は非常に弱いままで,強まってはいない.右目には虹彩炎の再発は認められず.

 両目へのステロイド系点眼薬「リンデロンA」の点眼回数は引き続き1日1回とするよう指示された.

 虹彩癒着の予防・治療用の点眼薬「ミドリンP」は引き続き両目に1日2回点眼することに.

 裸眼視力は右目が0.8,左目が1.2.眼圧は11と10で問題なし.

▽09年9月28日

 Z病院眼科で診察.8月下旬の左目への虹彩炎再発に加え,今回の診察で右目にも虹彩炎が再発していることが判明.炎症は両目とも非常に弱いとのこと.

 強くならないうちに炎症を抑え込むため,これまで両目に1日1回だったリンデロンAの点眼回数を同3回に増やすことに.

 ミドリンPの点眼回数も,これまで両目に1日2回だったのを,右目に同3回,左目に同2回とすることに.

▽09年10月1日

 エンブレル使用開始から1年が経過.この間,関節炎は全く再燃せず.当時1日5mgだったステロイド剤の内服量は,同1mgまで減らすことができた.

▽09年10月7日

 X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:

 ・JRA発症個所の右膝には痛みも腫れも熱感もなし.

 ・9月の前回受診時に採取した血液の検査結果で,抗核抗体(ANA)の数値が「80倍」.8月からの虹彩炎再発と関連か.

 ・主治医から,虹彩炎がひどくなった場合は,現在使用中のエンブレルから別の生物学的製剤ヒュミラへの切り替えも視野に入れて考えようとの話あり.エンブレルは虹彩炎への効果がまちまちなのに対し,レミケードやヒュミラはJRAだけでなく虹彩炎にも効果があるとのこと.

 ・主治医によれば,ヒュミラは2週間に1回,皮下注射で投与する(エンブレルよりかなり楽かも).ヒュミラは今は治験段階で,治験の受け付けもすでに終了.エンブレルからヒュミラに切り替えるとしても,しばらく先になる可能性.

 ・主治医から,下の子は新型インフルエンザワクチンの優先接種枠に入るので,次回診察時に接種しようとの話あり.季節性インフルエンザの予防接種については,新型インフルエンザワクチン接種とは1週間以上の間隔を空けてするよう指示された.

 ・下の子用に抗インフルエンザウイルス薬のタミフルを処方された.新型インフルエンザと疑われる症状が出たらすぐ投与する(1日2回,使い切るまで投与).周囲に新型インフルエンザ患者がいた場合などに予防的に投与してもいい(その場合は1日1回,使い切るまで投与).

▽09年10月16日

 Z病院眼科で診察.両目に再発している虹彩炎はまだ残っているものの,少し弱まったとのこと.

 炎症がぶり返すといけないので,リンデロンAは引き続き両目に1日3回点眼するよう指示された.

 ミドリンPの点眼回数も据え置き.引き続き右目に1日3回,左目に同2回点眼することに.

 虹彩炎がひどくなる場合は生物学的製剤の切り替えで対応することを検討する可能性があると小児科の主治医から言われたことを,眼科の担当医に伝達.

 裸眼視力は両目とも1.2.眼圧は12と11で問題なし.

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