2010.04.30 (Friday)
若年性関節リウマチ(JRA)経過メモ(10年3-4月)
下の子(7歳)の若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)少関節型と関連症状について,大まかな経過と投薬状況を簡単にメモ.
※これまでの経過についてのエントリ:
06年: 7月まで,8-10月,11-12月
07年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
08年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
09年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
10年: 1-2月
※これまでの経過についてのエントリ:
06年: 7月まで,8-10月,11-12月
07年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
08年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
09年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
10年: 1-2月
▽10年3月1日
Z病院で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)発症個所の右膝のMRI検査.ステロイド剤の内服を1月に打ち切った影響が出ていないかを調べるためのもの.
▽10年3月4日
Z病院整形外科を受診.1日にMRIで撮影した若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)発症個所の右膝の画像について,担当医から問題はないとの所見.
▽10年3月10日
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.
・1カ月前の前回受診時に採取した血液の検査結果では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)とCRP(炎症マーカー)の数値は問題なし.白血球の数値が標準値より少し高かった,抗核抗体(ANA)を示す抗体価は依然,80倍.虹彩炎には引き続き要注意.
・1月にステロイド剤の内服を打ち切った後も,ステロイド剤の副作用による骨粗しょう症の予防を目的としたビスホスホネート製剤(商品名アクトネル錠)の内服を続けているので,アクトネル錠の内服もやめて大丈夫かどうかを調べるため,次回診察時に骨密度の測定をすることに.
・Z病院整形外科の担当医がMRIの画像について,右膝には何も問題はないと話していたことを主治医に伝達.▽その整形外科でレントゲン撮影をしたところ,骨盤は右側の方が若干大きいことが分かった(JRA発症個所は右膝.関係は不明)▽脊柱側弯(そくわん)症と一時言われていた背骨の状態はだいぶ改善されたと言われた──ことも主治医に伝達.
・08年10月から使用している生物学的製剤(抗サイトカイン薬)エタネルセプト(商品名エンブレル)について,いずれやめることができるだろうという話が主治医からあった.また,体重が25キロになれば1回当たりの投与量を丸1本にしてよい(この時点では1本の3分の2程度)との話も主治医からあり.
・風邪のため,今回は採血は見送り.
・薬の処方は前回と同じで次の通り:
▽ビスホスホネート製剤(アクトネル錠)週1回17.5mg(1錠)
▽免疫抑制剤メトトレキサート(メトレート錠)週1回4mg(2錠)
▽葉酸(フォリアミン錠)週1回5mg(1錠)
▽生物学的製剤エタネルセプト(商品名エンブレル,自宅皮下注射用25ml [実際に使用するのはその0.6倍分],剤形:シリンジ)
※生物学的製剤(抗サイトカイン薬)については以前のエントリの免疫抑制剤と抗サイトカイン薬の情報メモ,エタネルセプト問題報道メモ,若年性関節リウマチ(JRA)関節型用の生物製剤メモなどを参照.
▽10年3月12日
Z病院眼科で,虹彩炎(JRAの少関節型で併発することがある)の定期的診察(虹彩炎の説明は以前のエントリ参照).
両目とも引き続き炎症は見られず.
虹彩炎の再燃を抑えるため,ステロイド系点眼薬「リンデロンA」を引き続き両目に1日2回点眼するよう指示された.
虹彩癒着の予防・治療用の点眼薬「ミドリンP」はこれまで右目に1日2回,左目に1回点眼していたのが,両目とも1日1回でOKということになった.
▽10年3月31日
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.
・血液検査ではMMP-3,CRP,白血球,血小板などの数値に問題なし.1月のステロイド剤内服打ち切りから3カ月近くが経過した時点でも血液に問題が見られず状態が良好なことを受け,免疫抑制剤メトトレキサート(メトレート錠)と葉酸(フォリアミン錠)の内服打ち切りが決まった.
・ステロイド剤とメトトレキサートの内服打ち切りにより,JRAの治療に使う薬は生物学的製剤(抗サイトカイン薬)のエタネルセプト(商品名エンブレル)に完全一本化.
・骨密度検査の結果は09年8月の前回検査に比べ大幅に改善(前回は標準値の下限ぎりぎりだったのが,今回は標準値の幅の中央くらいまで上昇).ステロイド剤の副作用による骨粗しょう症の予防のため内服してきたビスホスホネート製剤(アクトネル錠)の内服の頻度を週1回から2週間に1回に半減させることが決まった(内服量は1回17.5mg).
・主治医から,将来的にエタネルセプトの投与をやめる手順に初めて言及があり,投与間隔を広げていくという方法が示された.
▽10年4月16日
Z病院眼科で虹彩炎の定期的診察.両目に虹彩炎が再発していることが判明.
虹彩炎は06年春,若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の発症とほぼ同時に右目に発症し,いったんおさまった後,06年末から08年にかけて両目に再発.09年8〜11月に左目に再発した後,ここ5カ月はおさまっていた.
担当医がよく調べれば炎症があるのが分かるという程度で,炎症そのものは弱い.
リンデロンAを引き続き両目に1日2回点眼するよう担当医から指示された.ミドリンPも引き続き両目に1日1回点眼する.
▽10年4月28日
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.
・血液検査では,1カ月前のメトトレキサート内服打ち切りによる影響は見当たらず.MMP-3,CRP,白血球,血小板,リウマチ因子のいずれの数値にも問題なし.
・主治医から,当面,薬を動かしたりしない限りは診察のたびに血液検査をする必要はないとの話あり.
・主治医に虹彩炎の再発を伝えた.主治医からは,治験中の生物学的製剤アダリムマブ(商品名ヒュミラ)は虹彩炎に効果があるので,虹彩炎が非常に強まるようなことがあれば将来的に切り替えを検討してもいいかもしれないとの話があらためてあった.
▽総括
ステロイド剤に続いて免疫抑制剤メトトレキサートの内服も打ち切ることができた上,状態にも問題はなく,JRAに関しては万事順調.年内にエタネルセプトの出口戦略にも着手できるのではないかと期待.
一方,目には虹彩炎が再発しており,油断せずに注意していかないといけない.
Z病院で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)発症個所の右膝のMRI検査.ステロイド剤の内服を1月に打ち切った影響が出ていないかを調べるためのもの.
▽10年3月4日
Z病院整形外科を受診.1日にMRIで撮影した若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)発症個所の右膝の画像について,担当医から問題はないとの所見.
▽10年3月10日
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.
・1カ月前の前回受診時に採取した血液の検査結果では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)とCRP(炎症マーカー)の数値は問題なし.白血球の数値が標準値より少し高かった,抗核抗体(ANA)を示す抗体価は依然,80倍.虹彩炎には引き続き要注意.
・1月にステロイド剤の内服を打ち切った後も,ステロイド剤の副作用による骨粗しょう症の予防を目的としたビスホスホネート製剤(商品名アクトネル錠)の内服を続けているので,アクトネル錠の内服もやめて大丈夫かどうかを調べるため,次回診察時に骨密度の測定をすることに.
・Z病院整形外科の担当医がMRIの画像について,右膝には何も問題はないと話していたことを主治医に伝達.▽その整形外科でレントゲン撮影をしたところ,骨盤は右側の方が若干大きいことが分かった(JRA発症個所は右膝.関係は不明)▽脊柱側弯(そくわん)症と一時言われていた背骨の状態はだいぶ改善されたと言われた──ことも主治医に伝達.
・08年10月から使用している生物学的製剤(抗サイトカイン薬)エタネルセプト(商品名エンブレル)について,いずれやめることができるだろうという話が主治医からあった.また,体重が25キロになれば1回当たりの投与量を丸1本にしてよい(この時点では1本の3分の2程度)との話も主治医からあり.
・風邪のため,今回は採血は見送り.
・薬の処方は前回と同じで次の通り:
▽ビスホスホネート製剤(アクトネル錠)週1回17.5mg(1錠)
▽免疫抑制剤メトトレキサート(メトレート錠)週1回4mg(2錠)
▽葉酸(フォリアミン錠)週1回5mg(1錠)
▽生物学的製剤エタネルセプト(商品名エンブレル,自宅皮下注射用25ml [実際に使用するのはその0.6倍分],剤形:シリンジ)
※生物学的製剤(抗サイトカイン薬)については以前のエントリの免疫抑制剤と抗サイトカイン薬の情報メモ,エタネルセプト問題報道メモ,若年性関節リウマチ(JRA)関節型用の生物製剤メモなどを参照.
▽10年3月12日
Z病院眼科で,虹彩炎(JRAの少関節型で併発することがある)の定期的診察(虹彩炎の説明は以前のエントリ参照).
両目とも引き続き炎症は見られず.
虹彩炎の再燃を抑えるため,ステロイド系点眼薬「リンデロンA」を引き続き両目に1日2回点眼するよう指示された.
虹彩癒着の予防・治療用の点眼薬「ミドリンP」はこれまで右目に1日2回,左目に1回点眼していたのが,両目とも1日1回でOKということになった.
▽10年3月31日
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.
・血液検査ではMMP-3,CRP,白血球,血小板などの数値に問題なし.1月のステロイド剤内服打ち切りから3カ月近くが経過した時点でも血液に問題が見られず状態が良好なことを受け,免疫抑制剤メトトレキサート(メトレート錠)と葉酸(フォリアミン錠)の内服打ち切りが決まった.
・ステロイド剤とメトトレキサートの内服打ち切りにより,JRAの治療に使う薬は生物学的製剤(抗サイトカイン薬)のエタネルセプト(商品名エンブレル)に完全一本化.
・骨密度検査の結果は09年8月の前回検査に比べ大幅に改善(前回は標準値の下限ぎりぎりだったのが,今回は標準値の幅の中央くらいまで上昇).ステロイド剤の副作用による骨粗しょう症の予防のため内服してきたビスホスホネート製剤(アクトネル錠)の内服の頻度を週1回から2週間に1回に半減させることが決まった(内服量は1回17.5mg).
・主治医から,将来的にエタネルセプトの投与をやめる手順に初めて言及があり,投与間隔を広げていくという方法が示された.
▽10年4月16日
Z病院眼科で虹彩炎の定期的診察.両目に虹彩炎が再発していることが判明.
虹彩炎は06年春,若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の発症とほぼ同時に右目に発症し,いったんおさまった後,06年末から08年にかけて両目に再発.09年8〜11月に左目に再発した後,ここ5カ月はおさまっていた.
担当医がよく調べれば炎症があるのが分かるという程度で,炎症そのものは弱い.
リンデロンAを引き続き両目に1日2回点眼するよう担当医から指示された.ミドリンPも引き続き両目に1日1回点眼する.
▽10年4月28日
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.
・血液検査では,1カ月前のメトトレキサート内服打ち切りによる影響は見当たらず.MMP-3,CRP,白血球,血小板,リウマチ因子のいずれの数値にも問題なし.
・主治医から,当面,薬を動かしたりしない限りは診察のたびに血液検査をする必要はないとの話あり.
・主治医に虹彩炎の再発を伝えた.主治医からは,治験中の生物学的製剤アダリムマブ(商品名ヒュミラ)は虹彩炎に効果があるので,虹彩炎が非常に強まるようなことがあれば将来的に切り替えを検討してもいいかもしれないとの話があらためてあった.
▽総括
ステロイド剤に続いて免疫抑制剤メトトレキサートの内服も打ち切ることができた上,状態にも問題はなく,JRAに関しては万事順調.年内にエタネルセプトの出口戦略にも着手できるのではないかと期待.
一方,目には虹彩炎が再発しており,油断せずに注意していかないといけない.
| 若年性関節リウマチ(JRA)::経過メモ | 14:41 | comments (0) | trackback (0) | permalink |