2012.02.28 (Tuesday)
若年性関節リウマチ(JRA)経過メモ(12年1-2月)
下の子(9歳)の若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)少関節型と関連症状について,大まかな経過と投薬状況を簡単にメモ.
※これまでの経過についてのエントリ:
06年: 7月まで,8-10月,11-12月
07年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
08年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
09年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
10年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
11年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
▽12年1月9日
生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(39回目).
▽12年1月19日
Z病院眼科で,虹彩炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で併発することがある)の定期的診察(虹彩炎の説明は以前のエントリ参照).両目とも引き続き虹彩炎は見られず.
普段の担当医がこの日だけ外来診療から外れたため,別の医師が診察.▽JRA治療のため使用している生物学的製剤(抗サイトカイン薬)ヒュミラ(虹彩炎にも効果があることがあるとされる)の投与を春にいったんやめてみる方向である▽この件についてX病院小児科の主治医がZ病院眼科の担当医と電話で連絡を取り合いたい意向である──ことを担当医に伝えるよう依頼.
ステロイド系点眼薬「リンデロンA」の点眼回数は,念のため両目とも1日2回に据え置き.
虹彩癒着の予防・治療用の点眼薬「ミドリンP」は引き続き右目に1日1回点眼する.
視力検査の結果は右目が0.7,左目が1.2.眼圧は10と12で問題なし.
▽12年1月23日
生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(40回目).
▽12年1月27日
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.
・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.
・JRAについては3年余りにわたって再燃もなく良い状態が続いているため,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)ヒュミラの使用をいったんやめてみるという2011年末に固まった方針について,主治医から,12年3月にそうしてみようとの話あり.
・ただ,ここ数カ月,血液検査で抗核抗体(ANA)を示す抗体価の数値が160倍と出ている.うちの子は経験上,ANAの数値が高い時に虹彩炎が出ていることが多いが,最近はANAの数値が高くても虹彩炎がおさまっている.これはヒュミラのおかげで虹彩炎を抑えることができているということかもしれない(つまりヒュミラの使用をやめると虹彩炎が再発したり悪化したりするかもしれない)という話も出た.
・この日の身長・体重測定結果は身長128.4cm・体重27.7kg.
・薬の処方は,JRAについては生物学的製剤(抗サイトカイン薬)「ヒュミラ」(一般名アダリムマブ)皮下注射用40mgシリンジ0.8ml(2週間に1回,自宅で皮下注射)のみ.
※生物学的製剤(抗サイトカイン薬)については以前のエントリの免疫抑制剤と抗サイトカイン薬の情報メモ,エタネルセプト問題報道メモ,若年性関節リウマチ(JRA)関節型用の生物製剤メモなどを参照.
▽12年2月5日
生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(41回目).
▽12月2月16日
Z病院小児科で元々の主治医による診察.X病院小児科での治療状況などを報告.
▽12年2月16日(上の小児科受診と同日)
Z病院眼科で虹彩炎の定期的診察.両目とも弱い炎症が再発していることが判明.さらに,矯正視力が両目とも0.7までしか出ず,詳しく見ると両目とも白内障の兆候とみられる水晶体の濁りがあることが発覚.
白内障の原因としては,これまでステロイド系点眼薬リンデロンAを使い続けてきたことによる影響も考えられる.このため,今回はリンデロンAの点眼回数は増やさず,両目とも1日1回とする方向に.ミドリンPは引き続き右目に1日1回点眼する.
これまでよりも深刻な事態のため,あらためて22日にぶどう膜炎(虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医にも診て頂くことに.
▽12年2月19日
生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(42回目).
▽12年2月20日
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.血液検査の結果は診察時には出ていなかった.
・両目に虹彩炎が再発し,さらに白内障の疑いも出ていることを小児科の主治医に報告.JRA治療のため使用している生物学的製剤ヒュミラは虹彩炎に効果があるケースがあるため,現在の目の状態に鑑みてヒュミラの使用停止は当面見送ることに.
・念のため,この小児科があるX病院の眼科でも診察を受けたい旨相談.これまでの経過を含む紹介状をZ病院眼科から発行してもらった上で,あらためてX病院眼科に来るように指示された.
・この日の身長測定結果は身長128.7cm.
▽12年2月22日
Z病院眼科を再受診.いつもの担当医に加え,ぶどう膜炎(虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医にも診察して頂く.両目,特に左目に虹彩炎があることを再確認.また,両目とも白内障のごく初期であることが確定.白内障については,どちらの目も水晶体の端の方に若干の濁りがある程度で,直ちに手術が必要というほどではないとのこと.
この日の検査では矯正視力が1.0あり,白内障による視力の著しい低下は現時点では起きていないと判断された.これまでも1.0-1.2くらいは出ていたので,前回0.7しか出なかったのは一時的なもの(つまり視力自体の低下ではなく体調や検査担当者の技量の問題)だろうと言われた.本当に視力が低下していたら,前回に限らず矯正視力は一貫して低いはずとのこと.眼圧も問題なし.
白内障の原因として考えられるのは,(1) 過去6年近くの間に断続的に再発していた虹彩炎,(2) 同じく6年近く継続的に使用してきたステロイド系点眼薬──の2つだとの話がぶどう膜炎の専門医からあった.
今後の白内障対策・虹彩炎治療方針については,虹彩炎治療のためのステロイド系点眼薬リンデロンAの点眼回数を1日1回または2日に1回,ひいては無使用に抑えてみて,炎症が悪化しないかどうか様子を見るのが良いとの話がぶどう膜炎の専門医からあった.人によってはそれほどステロイド系点眼薬を使わなくても虹彩炎がひどく悪化することはないケースがあるので,もしそれが当てはまるなら,ステロイド系点眼薬をなるべく使わないことで白内障の進行を抑えながら,虹彩炎と折り合いをつけていけるかもしれないとのこと.
ただ,いつもの担当医からは,極端な話,ステロイドで白内障になっても手術でレンズを入れれば目が見えるようにすることはできるが,炎症で目全体がダメージを受けてしまうと手術で見えるようにすることもできないので,どちらかを選ばなければならない局面では炎症を抑える方が優先だとの指摘もあった.つまり,少ない点眼で虹彩炎が抑えられなかった場合には,究極の選択としてやはりステロイド系点眼薬の点眼回数を増やさざるを得ないのかもしれない.
血液検査での抗核抗体(ANA)の数値と虹彩炎の関係については,あまり関係ないのではないかとの話がぶどう膜炎の専門医からあった.
JRA治療のためX病院小児科に通っている関係もあり,Z病院眼科だけでなくX病院眼科にも診てもらいたいのだが紹介状を頂けないかと相談したところ,快諾して頂けた.ぶどう膜炎の専門医からは,X病院の本院の眼科はぶどう膜炎に強い権威だとの話もあり安心.小児科と眼科の連携の観点からも,同じX病院の小児科と眼科を受診するのは望ましい.
X病院眼科で近くあらためて診察を受けることもあり,とりあえずリンデロンAの点眼回数は両目とも1日1回に据え置くことに.右目にある虹彩癒着に対応するための点眼薬ミドリンPの点眼回数は1日1回だったのを同2回にすることにした.
▽12年2月23日
X病院眼科を初受診.両目に虹彩炎と白内障が出ていることがあらためて確認された.
この日はぶどう膜炎の専門医がいないため,3月1日に再受診することに.リンデロンAとミドリンPの点眼回数は据え置き.
※これまでの経過についてのエントリ:
06年: 7月まで,8-10月,11-12月
07年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
08年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
09年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
10年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
11年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
▽12年1月9日
生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(39回目).
▽12年1月19日
Z病院眼科で,虹彩炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で併発することがある)の定期的診察(虹彩炎の説明は以前のエントリ参照).両目とも引き続き虹彩炎は見られず.
普段の担当医がこの日だけ外来診療から外れたため,別の医師が診察.▽JRA治療のため使用している生物学的製剤(抗サイトカイン薬)ヒュミラ(虹彩炎にも効果があることがあるとされる)の投与を春にいったんやめてみる方向である▽この件についてX病院小児科の主治医がZ病院眼科の担当医と電話で連絡を取り合いたい意向である──ことを担当医に伝えるよう依頼.
ステロイド系点眼薬「リンデロンA」の点眼回数は,念のため両目とも1日2回に据え置き.
虹彩癒着の予防・治療用の点眼薬「ミドリンP」は引き続き右目に1日1回点眼する.
視力検査の結果は右目が0.7,左目が1.2.眼圧は10と12で問題なし.
▽12年1月23日
生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(40回目).
▽12年1月27日
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.
・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.
・JRAについては3年余りにわたって再燃もなく良い状態が続いているため,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)ヒュミラの使用をいったんやめてみるという2011年末に固まった方針について,主治医から,12年3月にそうしてみようとの話あり.
・ただ,ここ数カ月,血液検査で抗核抗体(ANA)を示す抗体価の数値が160倍と出ている.うちの子は経験上,ANAの数値が高い時に虹彩炎が出ていることが多いが,最近はANAの数値が高くても虹彩炎がおさまっている.これはヒュミラのおかげで虹彩炎を抑えることができているということかもしれない(つまりヒュミラの使用をやめると虹彩炎が再発したり悪化したりするかもしれない)という話も出た.
・この日の身長・体重測定結果は身長128.4cm・体重27.7kg.
・薬の処方は,JRAについては生物学的製剤(抗サイトカイン薬)「ヒュミラ」(一般名アダリムマブ)皮下注射用40mgシリンジ0.8ml(2週間に1回,自宅で皮下注射)のみ.
※生物学的製剤(抗サイトカイン薬)については以前のエントリの免疫抑制剤と抗サイトカイン薬の情報メモ,エタネルセプト問題報道メモ,若年性関節リウマチ(JRA)関節型用の生物製剤メモなどを参照.
▽12年2月5日
生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(41回目).
▽12月2月16日
Z病院小児科で元々の主治医による診察.X病院小児科での治療状況などを報告.
▽12年2月16日(上の小児科受診と同日)
Z病院眼科で虹彩炎の定期的診察.両目とも弱い炎症が再発していることが判明.さらに,矯正視力が両目とも0.7までしか出ず,詳しく見ると両目とも白内障の兆候とみられる水晶体の濁りがあることが発覚.
白内障の原因としては,これまでステロイド系点眼薬リンデロンAを使い続けてきたことによる影響も考えられる.このため,今回はリンデロンAの点眼回数は増やさず,両目とも1日1回とする方向に.ミドリンPは引き続き右目に1日1回点眼する.
これまでよりも深刻な事態のため,あらためて22日にぶどう膜炎(虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医にも診て頂くことに.
▽12年2月19日
生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(42回目).
▽12年2月20日
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.血液検査の結果は診察時には出ていなかった.
・両目に虹彩炎が再発し,さらに白内障の疑いも出ていることを小児科の主治医に報告.JRA治療のため使用している生物学的製剤ヒュミラは虹彩炎に効果があるケースがあるため,現在の目の状態に鑑みてヒュミラの使用停止は当面見送ることに.
・念のため,この小児科があるX病院の眼科でも診察を受けたい旨相談.これまでの経過を含む紹介状をZ病院眼科から発行してもらった上で,あらためてX病院眼科に来るように指示された.
・この日の身長測定結果は身長128.7cm.
▽12年2月22日
Z病院眼科を再受診.いつもの担当医に加え,ぶどう膜炎(虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医にも診察して頂く.両目,特に左目に虹彩炎があることを再確認.また,両目とも白内障のごく初期であることが確定.白内障については,どちらの目も水晶体の端の方に若干の濁りがある程度で,直ちに手術が必要というほどではないとのこと.
この日の検査では矯正視力が1.0あり,白内障による視力の著しい低下は現時点では起きていないと判断された.これまでも1.0-1.2くらいは出ていたので,前回0.7しか出なかったのは一時的なもの(つまり視力自体の低下ではなく体調や検査担当者の技量の問題)だろうと言われた.本当に視力が低下していたら,前回に限らず矯正視力は一貫して低いはずとのこと.眼圧も問題なし.
白内障の原因として考えられるのは,(1) 過去6年近くの間に断続的に再発していた虹彩炎,(2) 同じく6年近く継続的に使用してきたステロイド系点眼薬──の2つだとの話がぶどう膜炎の専門医からあった.
今後の白内障対策・虹彩炎治療方針については,虹彩炎治療のためのステロイド系点眼薬リンデロンAの点眼回数を1日1回または2日に1回,ひいては無使用に抑えてみて,炎症が悪化しないかどうか様子を見るのが良いとの話がぶどう膜炎の専門医からあった.人によってはそれほどステロイド系点眼薬を使わなくても虹彩炎がひどく悪化することはないケースがあるので,もしそれが当てはまるなら,ステロイド系点眼薬をなるべく使わないことで白内障の進行を抑えながら,虹彩炎と折り合いをつけていけるかもしれないとのこと.
ただ,いつもの担当医からは,極端な話,ステロイドで白内障になっても手術でレンズを入れれば目が見えるようにすることはできるが,炎症で目全体がダメージを受けてしまうと手術で見えるようにすることもできないので,どちらかを選ばなければならない局面では炎症を抑える方が優先だとの指摘もあった.つまり,少ない点眼で虹彩炎が抑えられなかった場合には,究極の選択としてやはりステロイド系点眼薬の点眼回数を増やさざるを得ないのかもしれない.
血液検査での抗核抗体(ANA)の数値と虹彩炎の関係については,あまり関係ないのではないかとの話がぶどう膜炎の専門医からあった.
JRA治療のためX病院小児科に通っている関係もあり,Z病院眼科だけでなくX病院眼科にも診てもらいたいのだが紹介状を頂けないかと相談したところ,快諾して頂けた.ぶどう膜炎の専門医からは,X病院の本院の眼科はぶどう膜炎に強い権威だとの話もあり安心.小児科と眼科の連携の観点からも,同じX病院の小児科と眼科を受診するのは望ましい.
X病院眼科で近くあらためて診察を受けることもあり,とりあえずリンデロンAの点眼回数は両目とも1日1回に据え置くことに.右目にある虹彩癒着に対応するための点眼薬ミドリンPの点眼回数は1日1回だったのを同2回にすることにした.
▽12年2月23日
X病院眼科を初受診.両目に虹彩炎と白内障が出ていることがあらためて確認された.
この日はぶどう膜炎の専門医がいないため,3月1日に再受診することに.リンデロンAとミドリンPの点眼回数は据え置き.
| 若年性関節リウマチ(JRA)::経過メモ | 6:15 | comments (0) | trackback (0) | permalink |