若年性関節リウマチ(JRA)経過メモ(12年7-10月)

下の子(10歳)の若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)少関節型と関連症状について,大まかな経過と投薬状況を簡単にメモ.

※これまでの経過についてのエントリ:
06年: 7月まで8-10月11-12月
07年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
08年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
09年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
10年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
11年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
12年: 1-2月3-6月

▽12年7月3日

 X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:

 ・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.

 ・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.

 ・身長・体重の測定結果は身長が132.2cm,体重が28.6kg.

 ・薬の処方は,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)「ヒュミラ」(一般名アダリムマブ)皮下注射用40mgシリンジ0.8ml(2週間に1回,自宅で皮下注射)のみ.

 ※生物学的製剤(抗サイトカイン薬)については以前のエントリの免疫抑制剤と抗サイトカイン薬の情報メモエタネルセプト問題報道メモ若年性関節リウマチ(JRA)関節型用の生物製剤メモなどを参照.

▽12年7月3日(上の小児科受診と同日)

 W眼科で,虹彩炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で併発することがある)と白内障について,ぶどう膜炎(虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による定期的診察(虹彩炎の説明は以前のエントリ参照).要点は次の通り:

 ・ステロイド系点眼薬は引き続き全く使用していないが,虹彩炎のぶり返しはなし.

 ・視力検査の結果,裸眼視力と矯正視力が全く同じ(右目0.5,左目0.7)で,矯正視力が伸びない.担当医によれば,原因として考えられるのは次の通り:
 (1) 炎症(しかし虹彩炎のぶり返しは見られない).
 (2) 白内障の進行.光の通り道に白内障が広がった可能性が高い.ただ,見た目では白内障がそれほど進んだようには見えない.

 ・担当医によれば,白内障がかなり進んだ場合,手術での対応が必要になるが,白内障手術へのネックとして▽虹彩炎が手術をきっかけに悪化するケースがある▽全身麻酔での手術になる──ことが挙げられる.

 ・虹彩炎が出ていないので,ステロイド系点眼薬「リンデロンA」は今回も処方されず.虹彩炎を抑える生物学的製剤ヒュミラ(JRA 治療のため小児科から処方)の効果に引き続き頼ることに.虹彩癒着の予防・治療用の点眼薬「ミドリンP」は引き続き両目に1日2回点眼する.

▽12年7月10日

 生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(52回目).

▽12年7月25日

 X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:

 ・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.

 ・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.

 ・身長・体重の測定結果は身長が133.5cm,体重が27.7kg.

▽12年7月25日(上の小児科受診と同日)

 W眼科で,虹彩炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で併発することがある)と白内障について,ぶどう膜炎(虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による定期的診察.要点は次の通り:

 ・ステロイド系点眼薬は引き続き全く使用していないが,虹彩炎のぶり返しはなし.白内障の進行もなし.

 ・7月3日の診察時は矯正視力が裸眼視力と全く同じで伸びなかったが,今回は裸眼視力が右目0.4・左目0.6,矯正視力が右目1.2・左目1.2で,裸眼視力に比べて矯正視力が伸びた.

 ・ただ,矯正視力が前回は伸びず今回は伸びるなどまだ不安定なので,眼鏡は作らず様子を見ることに.ミドリンPの効果が残って視力に影響することもあるのでそれが不安定の原因である可能性もあるとのこと(しかし虹彩炎に関してはミドリンを使い続けた方がいいとのこと).

 ・虹彩炎が出ていないので,リンデロンAは今回も処方されず.虹彩炎を抑える生物学的製剤ヒュミラ(JRA 治療のため小児科から処方)の効果に引き続き頼ることに.ミドリンPは引き続き両目に1日2回点眼する.

▽12年7月25日

 生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(53回目).

▽12月7月26日

 Z病院小児科で元々の主治医による診察.X病院小児科での治療状況や目の状態などを報告.

▽12年8月2日

 Z病院眼科で 虹彩炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で併発することがある)と白内障の元々の担当医による定期的診察.

 視力検査の結果は裸眼視力が右目0.9・左目0.9,矯正視力が右目1.2・左目1.2.眼圧は10, 12.

▽12年8月8日

 咳が続いて一般の内科を受診したところマイコプラズマ肺炎と判明したため,生物学的製剤ヒュミラの皮下注射(本来は2週間に1回)をスキップ.生物学的製剤の使用による肺炎悪化を防ぐため.

▽12年8月22日

 X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:

 ・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.

 ・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.

 ・身長・体重の測定結果は身長が135.2cm,体重が28.5kg.

▽12年8月22日(上の小児科受診と同日)

 W眼科で虹彩炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で併発することがある)と白内障について,ぶどう膜炎(虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による定期的診察.要点は次の通り:

 ・虹彩炎の再燃は見られず.生物学的製剤ヒュミラの使用を1回スキップした影響は少なくともこの時点では特になかった様子.

 ・矯正視力が1.2まで出ているので白内障の進行は現時点では心配しなくてよいとのこと.

 ・視力検査の結果は裸眼視力が右目0.4・左目0.5,矯正視力が右目1.2・左目1.2.

 ・虹彩炎が出ていないので,リンデロンAは今回も処方されず.虹彩炎を抑える生物学的製剤ヒュミラ(JRA 治療のため小児科から処方)の効果に引き続き頼ることに.ミドリンPは引き続き両目に1日2回点眼する.

▽12年8月22日

 生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(54回目).

▽12年9月6日

 生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(55回目).

▽12年9月19日

 X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:

 ・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.

 ・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.

 ・身長・体重の測定結果は身長が135.2cm,体重が29.3kg.

▽12年9月19日(上の小児科受診と同日)

 W眼科で虹彩炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で併発することがある)と白内障について,ぶどう膜炎(虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による定期的診察.要点は次の通り:

 ・弱い虹彩炎の再燃が発覚.

 ・虹彩炎は弱いので,リンデロンAは今回も使用しないで様子を見ることにし,虹彩炎を抑える生物学的製剤ヒュミラ(JRA 治療のため小児科から処方)の効果に引き続き頼ることに.ミドリンPは引き続き両目に1日2回点眼する.

 ・視力検査の結果は裸眼視力が右目0.4・左目0.5,矯正視力が右目1.2・左目1.2.

▽12年9月19日

 生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(56回目).

▽12年10月4日

 Z病院眼科で虹彩炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で併発することがある)と白内障の元々の担当医による定期的診察.

 9月19日のW眼科受診時に再燃が発覚した虹彩炎は,Z病院眼科の担当医によれば炎症が比較的強いとのこと.現在の虹彩炎の主治医であるW眼科の担当医に対応を相談することに.

▽12年10月4日

 生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(57回目).

▽12年10月6日

 W眼科を臨時受診.虹彩炎が比較的強いとのZ病院眼科での見立てを受け,ぶどう膜炎(虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医である現在の担当医に対応を相談.

 担当医によれば,虹彩炎の状態は9月19日の診察時と変わりはないとのこと.結局,リンデロンAの使用は引き続き見送り,虹彩炎を抑える生物学的製剤ヒュミラ(JRA 治療のため小児科から処方)の効果に頼ることに.ミドリンPは引き続き両目に1日2回点眼する.

▽12年10月17日

 X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:

 ・JRA発症個所の右膝をはじめ,全身の関節にいずれも痛み,腫れ,熱感はなし.

 ・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.

 ・インフルエンザの予防接種(1回目)を受けた.

 ・身長・体重の測定結果は身長が136.0cm, 体重が30.7kg.

▽12年10月17日(上の小児科受診と同日)

 W眼科で虹彩炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で併発することがある)と白内障について,ぶどう膜炎(虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による定期的診察.要点は次の通り:

 ・弱い虹彩炎がまだあるが,リンデロンAの使用は引き続き見送り,虹彩炎を抑える生物学的製剤ヒュミラ(JRA 治療のため小児科から処方)の効果に頼ることに.ミドリンPは引き続き両目に1日2回点眼する.

 ・非ステロイド系の抗炎症点眼薬で虹彩炎に対処するという方法はないかと担当医に尋ねたが,虹彩炎には効かないとのこと.

 ・視力検査の結果は裸眼視力が右目0.2・左目0.3,矯正視力が右目1.2・左目1.2.

 ・このところ学校の授業で板書を読むのにも苦労していることや,矯正視力が前々回と前回の診察時に続き安定して裸眼視力を上回っていることを受け,眼鏡を作ることに.処方箋を出してもらい即日作った.

▽12年10月19日

 生物学的製剤ヒュミラ皮下注射(58回目).

| 若年性関節リウマチ(JRA)::経過メモ | 21:10 | comments (2) | trackback (0) | permalink |

コメント

>奥野さん

返信が遅くなりすみません.頂いたコメントは文字数のためか途中で切れてしまったようで,失礼致しました.

ぶどう膜炎は本当に厄介ですよね.今また苦労させられています.ただ,私自身は医療関係者ではありませんので,ご相談頂いてもお力にはなれないかもしれません.

いずれにせよ,メールを送らせて頂きます.

| tk_tokyo (管理人) | EMAIL | URL | 2014.03.23 3:26 | 8vXuY7es |


初めまして奥野と申します。突然のメールにて大変失礼します。
ご意見を聞かせて頂きたくメールをさせてもらいました。
私の娘(八歳)小学一年生になってすぐにまずはぶどう膜炎を発症致しました。左目はほとんど見えておらず右目は幸い0.3ありました。
一日プレドニン25mgネオーラル75mg服用し、1順調に薬の量も減っていき回復したのですが七ヶ月後に目の発作で最初の悪い状態に戻ってしまいました。視力を早く回復する為に入院して250mgを三日間。余り効果がみえず今度は700mgのプレドニンゾロンを三日間投与し、順調に回復後、医者はぶどう膜炎の原因はベーチェットじゃないかと疑っていたのですが、発症から一年後に関節の強張りがあり炎症してると若年性リウマチと診断されました。その診断時期に順調に目の視力も回復

| 奥野 | EMAIL | URL | 2014.03.08 17:54 | UFbUuT8I |


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