若年性関節リウマチ(JRA)経過メモ(14年1-2月)

下の子(11歳)の若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)少関節型と関連症状について,大まかな経過と投薬状況を簡単にメモ.

※これまでの経過についてのエントリ:
06年: 7月まで8-10月11-12月
07年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
08年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
09年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
10年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
11年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
12年: 1-2月3-6月7-10月11-12月
13年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月

14年1-2月には,両目の虹彩炎が落ち着いたこともあって,ステロイド系点眼薬の使用回数が両目とも1日3回から同1回まで減らされた.

目の状態改善は,若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)のために使用している生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニー(一般名ゴリムマブ.大人の関節リウマチ用の薬で,JRA 向けには未承認)が虹彩炎にも効いたためではないかと思われる.

1-2月の時系列順の経過は次の通り:

▽14年1月6日

 頭痛を訴える.その後も1-2週間頭痛があり,ブルフェンを内服.

▽14年1月11日

 W眼科でぶどう膜炎(JRA の少関節型で発症することがある虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による診察.要点は次の通り:

 ・虹彩炎については,両目とも炎症はゼロではないが「ごくわずか」.13年11月の右目の白内障手術による炎症は出ていない.

 ・視力は右目が裸眼0.3・矯正1.2, 左目が裸眼1.2. 眼圧は10.

 ・炎症がごくわずかとなったことを受け,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニー(一般名ゴリムマブ)の使用を続けることを前提に,ステロイド系点眼薬「0.1%リンデロン」の点眼回数は両目とも1日3回だったのを同2回に減らすことに.虹彩癒着の予防・緩和用の点眼薬「ミドリンP」の点眼回数も両目とも1日2回に.

 ・白内障の手術後から右目に使用していた点眼薬「ジクロード」(術後の炎症や合併症を予防)の点眼はもうやめてもよいとの話があり,やめることに.

 ※虹彩炎の説明は以前のエントリ参照.

▽14年1月24日

 X病院眼科で右目の白内障手術(13年11月)後の経過の診察.要点は次の通り:

 ・矯正視力は右目が1.2, 左目が1.0. 裸眼は見えにくい様子.

 ・右目の術後の状態には特に問題はない様子で,W眼科の医師の言う通り,点眼薬ジクロードの使用はやめてOKとのことだった.

 ・左目の白内障(12年の発覚から初期段階の状態が続いている)については,矯正視力が1.0まで出ているので当面手術などの対応はしなくても大丈夫ではないかとのこと.癒着も進んではいない.

▽14年1月24日(上の眼科受診と同日)

 X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:

 ・JRA発症箇所の右膝をはじめ,関節に痛み,腫れ,熱感はなし.

 ・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.MMP-3は20.5ng/mLで,基準値の範囲内.13年12月の前回診察時に抗核抗体(ANA)を示す抗体価が「80倍」だったことが判明(うちの子は抗体価が高い時に虹彩炎が強く出る傾向があるように見受けられるため抗体価を測っている.80倍は標準値より高いためまだ要注意).

 ・主治医により,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニー(一般名ゴリムマブ,公式ウェブサイトはここ)の皮下注射(5回目,右腕).

 ・こちらから主治医には目の状態を報告.虹彩炎(JRA の少関節型で発症することがあり,うちの子は JRA 発症当初から併発)が「ごくわずか」となり,ステロイド系点眼薬の点眼回数が減ったことを説明.生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニーの効果があったのではないかとの話に.

 ・1月前半に頭痛を訴えていたことを相談.眼精疲労によるものの可能性があるとのこと.ブルフェンで効果がなければ市販のSG顆粒またはセデスがおすすめとのこと.

 ・薬の処方はなし.

 ※生物学的製剤(抗サイトカイン薬)については以前のエントリの免疫抑制剤と抗サイトカイン薬の情報メモエタネルセプト問題報道メモ若年性関節リウマチ(JRA)関節型用の生物製剤メモなどを参照.

▽14年1月24日(上のX病院眼科・小児科受診と同日)

 W眼科でぶどう膜炎(JRA の少関節型で発症することがある虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による診察.要点は次の通り:

 ・虹彩炎については,両目とも炎症はゼロではないが「ごくわずか」.13年11月の右目の白内障手術による炎症は出ていない.

 ・左目が赤いので相談.目に傷があるとのことで,ドライアイなどの場合に目を保護するための点眼薬「ジクアス点眼液3%」を処方される.

 ・右目の白内障手術から2カ月が経過したのを受け,眼鏡の処方箋を出してもらう.その日のうちに眼鏡店で新しい眼鏡を作ってもらう.

▽14年1月27日

 W眼科を再受診.目の保護用の点眼薬「ジクアス」を使っているが26日になっても左目が赤く,見えにくいと本人が言っていたため.

 医師によると,ステロイド系の点眼薬を使っているせいもあって目に傷がつきやすくなっているとのこと.ジクアスは当面使い続けるよう指示される.

 27日の左目の状態は悪くなかったが,ばい菌が入って角膜潰瘍になるのが怖いので,悪化したらすぐに受診するように言われる.すぐに受診できない場合のため,抗菌用の点眼薬「タリビット」を処方される.

▽14年2月8日

 W眼科を再受診.左目の黒目のそばに結構赤いところがあることを相談.▽前回受診時に指摘された通り,目に傷がつきやすくなっているのはステロイド系点眼薬の影響である▽虹彩炎(JRA の少関節型で発症することがあり,うちの子は JRA 発症当初から併発)の方は今は落ち着いている──ため,ステロイド系点眼薬「リンデロンA」と虹彩癒着の予防・治療用点眼薬「ミドリンP」の点眼回数を1日2回から同1回に減らすことに.

 ・左目には目の保護用の点眼薬「ジクアス」と抗菌用の点眼薬「タリビット」を1日4回点眼することに.充血がひいたらタリビットはやめてよいが,ジクアスは当面使い続けるよう指示される.

▽14年2月18日

 W眼科を再受診.左目の充血が解消しないことを相談.目の保護用の点眼薬「ジクアス」に代わるものとして,同じくドライアイなどのための保護用点眼薬「ムコスタ点眼液UD2%」を処方される.

▽14年2月21日

 W眼科を再受診.目の保護用点眼薬「ムコスタ」の効果があったらしく,左目の状態は改善.傷は「少し浅くなった」とのこと.引き続きムコスタと抗菌用の点眼薬「タリビット」を使い,1-2週間後に再び受診するよう指示される.

 虹彩炎(JRA の少関節型で発症することがあり,うちの子は JRA 発症当初から併発)の方は,相次ぐステロイド系点眼薬の減量にもかかわらず「心配ない」状態とのこと.やはり生物学的製剤「シンポニー」の効果か.

▽14年2月21日(上の眼科受診と同日)

 X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:

 ・JRA発症箇所の右膝をはじめ,関節に痛み,腫れ,熱感はなし.

 ・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.MMP-3は18.1ng/mLで,基準値の範囲内.1月の前回診察時に抗核抗体(ANA)を示す抗体価が依然「80倍」だったことが判明(うちの子は抗体価が高い時に虹彩炎が強く出る傾向があるように見受けられるため抗体価を測っている.80倍は標準値より高いためまだ要注意).

 ・主治医により,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニー(一般名ゴリムマブ,公式ウェブサイトはここ)の皮下注射(6回目,左腕).

 ・こちらから主治医には目の状態を報告.虹彩炎(JRA の少関節型で発症することがあり,うちの子は JRA 発症当初から併発)が「心配ない」状態で,ステロイド系点眼薬の点眼回数がさらに減ったことを説明.やはり生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニーの効果があったのではないかとの話に.

 ・学校でインフルエンザが流行しており,隣のクラスが学級閉鎖になったことを報告.予防接種はしてあるが,万一インフルエンザにかかった場合に備えてリレンザを処方してもらう.

 ・病院で測定したところ,身長は149.1cm, 体重は37.9kg.

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