2014.06.30 (Monday)
若年性関節リウマチ(JRA)経過メモ(14年5-6月)
下の子(12歳)の若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)少関節型と関連症状について,大まかな経過と投薬状況を簡単にメモ.
※これまでの経過についてのエントリ:
06年: 7月まで,8-10月,11-12月
07年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
08年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
09年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
10年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
11年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
12年: 1-2月,3-6月,7-10月,11-12月
13年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
14年: 1-2月,3-4月
14年5-6月には,左目の3-4月の角膜変性症悪化に続き,左目で今度は白内障が悪化して手術が必要な状態になった.4月のレーザーによる手術後も,処置した部分以外の所に角膜変性症が残っているため,6月にはまず角膜変性症のさらなる処置をした.白内障の手術は8-9月になる見込み.
下の子は若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)少関節型で併発することのある虹彩炎が両目に出ており,その関連なのか,白内障や角膜変性症にかかっている.関節は最近5年余り問題が出ていないが,目の問題が続いている.
5-6月の時系列順の経過は次の通り:
▽14年5月12日
4月19日にU眼科でレーザーによる左目の角膜変性症の処置を受けた関連で,U眼科への紹介元であるX病院眼科を受診.要点は次の通り:
・左目の視力が矯正しても良くなく(0.07),白内障が進行した可能性が指摘される.
・U眼科のレーザーによる処置では,左目の角膜の濁りのうち,黒目の前の部分の濁りが取り除かれた.その周囲の角膜の濁りは残っており,それを取り除くには別途処置が必要になるが,X病院眼科では,角膜の濁りは悪さをするものではないので,そちらの処置をまたやるのではなく,白内障の治療をメインでやった方がよいのではないかと言われた.
・U眼科からレーザー処置後に処方された点眼薬については,使い切るまで使うことを勧告された.
・虹彩炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で発症することがあり,うちの子は JRA 発症当初から併発している.X病院眼科への通院も本来は虹彩炎の治療が主眼)の状態はひどくないので,U眼科から処方された点眼薬を使い切った後はステロイド系点眼薬はやめてもよいと言われた.他方,虹彩癒着の予防・抑制用の点眼薬「ミドリンP」の点眼回数を1日3回に増やすことも提案された.
※虹彩炎の説明は以前のエントリ参照.
▽14年5月12日(上のX病院眼科受診と同日)
W眼科でぶどう膜炎(JRA の少関節型で発症することがある虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による診察.要点は次の通り:
・X病院眼科で左目の視力があまり出ず,白内障進行の可能性があると指摘されたことについては,W眼科の医師が診たところ白内障はそれほど進行していないとのこと.実際に白内障のせいでよく見えないという部分も確かにあるだろうが,レーザーで削った角膜の上皮形成がまだ進んでいないという原因の方が大きいのではないかと言われた(W眼科での検査では矯正視力は0.15).
・U眼科から処方された点眼薬はもう使わなくてよいと言われた.
・X病院眼科でステロイド系点眼薬の使用をやめるよう提案されたことに関し,W眼科の医師からは,虹彩炎がなくなったわけではないので,ステロイド系点眼薬「リンデロン」は当面使い続けた方がいいと言われた.ただ,1日1回を超えて使う必要はないとのこと.ミドリンP,リンデロンを両目とも1日1回点眼するよう言われた.
▽14年5月23日
W眼科でぶどう膜炎(JRA の少関節型で発症することがある虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による診察.要点は次の通り:
・左目の角膜変性症については,U眼科で4月19日にレーザーによる処置が行われた部分(角膜のうち,黒目の前の部分)は濁りがなくきれいになり,良くなってきているとのこと.その周囲の角膜の濁りを処置した方がいいかどうかについては,多分処置した方がいいとのこと.
・左目の白内障については,結構進んでおり手術を考えた方がいいが,角膜の濁りを処置して黒目の形を整えてからの方がいいかもしれないとのこと.
・虹彩炎については,わずかに炎症があるとのこと(特に右目).
・ステロイド系点眼薬リンデロンは引き続き両目に1日1回,虹彩癒着の予防・抑制用点眼薬ミドリンPは右目に同1回,左目に同2回点眼するよう指示される.
・目の保護用点眼薬「ムコスタ点眼薬UD2%」(2月18日から使用)はレーザーによる処置以降使わずにいたが,角膜の傷に良いとのことで,点眼を再開して左目に1日4回点眼することに.
▽14年5月23日(上のW眼科受診と同日)
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症箇所の右膝をはじめ,関節に痛み,腫れ,熱感はなし.
・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.MMP-3は23.1ng/mLで,基準値の範囲内.他方,2-4月の診察時には抗核抗体(ANA)を示す抗体価が「40倍」で,それまで数カ月間の「80倍」から低下していたが,5月23日の血液検査では「80倍」に戻っていた(うちの子は抗体価が高い時に虹彩炎が強く出る傾向があるように見受けられるため抗体価を測っている.40倍は標準値上限.80倍に戻ったため虹彩炎については要注意かもしれない).
・主治医により,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニー(一般名ゴリムマブ,公式ウェブサイトはここ)の皮下注射(9回目,右腕).
・こちらから主治医には目の状態を報告.虹彩炎(JRA の少関節型で発症することがあり,うちの子は JRA 発症当初から併発)の状態はわずかにある程度と説明.虹彩炎についてはやはり生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニーの効果があったのではないかとの話に.角膜変性症のことも報告.
・あと,目まいや立ちくらみを訴えることがあるのを主治医に相談.血液検査の結果に特に問題は見られず,成長に伴うものではないかとの話だった.
・薬の処方はなし.
※生物学的製剤(抗サイトカイン薬)については以前のエントリの免疫抑制剤と抗サイトカイン薬の情報メモ,エタネルセプト問題報道メモ,若年性関節リウマチ(JRA)関節型用の生物製剤メモなどを参照.
▽14年6月5日
X病院眼科でぶどう膜炎(JRA の少関節型で発症することがある虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医(いつものW眼科医師)による診察.要点は次の通り:
・左目の白内障がさらに進行していることを指摘される.白内障の手術が必要に.
・他方,角膜変性症による濁りがまだ黒目の前以外の角膜にあるため,網膜の状態が把握できない問題がある.また,白内障の手術を先にしてレンズを入れた後で角膜変性症の処置をして角膜の形がレンズに合わなくなるより,角膜変性症の処置を先にして角膜の形が変わってから合うようにレンズを入れた方がいいとの話もされる.
・左目の角膜変性症のさらなる処置についてU眼科で相談するため,紹介状を頂く.
▽14年6月14日
X病院眼科からの紹介状を持ってU眼科を受診.要点は次の通り:
・左目の角膜変性症について,U眼科で4月19日にレーザーによる処置が行われた部分(角膜のうち,黒目の前の部分)は2カ月弱の間に上皮の回復が進み,「大体いい状態」とのこと.
・そのため左目の白内障の手術も,残りの角膜変性症の処置ももう可能と思われたが,どちらを先にした方がいいかについては,どちらが先でもいいとの話だった.
・角膜変性症の処置を先にした場合,それから白内障の手術まではやはり1-2カ月の間隔を置くことになるとのことだった.
・角膜変性症の処置の方法については,前回は角膜の中心部のみ(黒目の前の部分)を円形に処置したためレーザーを使ったが,残りの部分(黒目の周縁部の前の部分)は不規則な形なのでレーザーは使わず,歯ブラシのような器具で削って濁りを取ることになると説明された.要する時間は1分程度とのこと.
・左目の白内障の状態については「危険ではない」とのことで,すぐに手術が必要というほどではないとされた.
・最終的に,左目に残っている角膜変性症の処置をしてもらうことを決め,手術の予約をした.
▽14年6月14日(上のU眼科受診と同日)
W眼科を受診し,左目の角膜変性症の処置を白内障の手術より前に行うと決めたことを報告.
眼圧は11.左目の白内障の手術は当面(角膜変性症の処置後2カ月程度)先送りとなるが,白内障の状態は当面大丈夫そうとのこと.ただ,急に悪化して必要になれば2カ月経たなくても手術を受けなければいけないとクギもさされた.
虹彩炎については,引き続き弱い炎症はあるとのことだった.
▽14年6月16日
X病院眼科を受診.U眼科での角膜変性症の処置を前に,念のため白内障が急を要する状態ではないことを確認するのが目的.
担当医の見立てでは,角膜の処置後2カ月くらいは白内障の手術を待つことができるだろうとのこと.角膜の中心部はレーザーによる処置のおかげできれいだが,周りも(角膜変性症を処置して)きれいになった方が白内障の手術にも良いと言われた.
白内障の手術については角膜の処置後,7月に相談することに.
▽14年6月20日
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症箇所の右膝をはじめ,関節に痛み,腫れ,熱感はなし.
・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.MMP-3は25.5ng/mLで,基準値の範囲内だが,ここ数カ月は上昇傾向.今後の推移に注意したい.
・主治医により,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニー(一般名ゴリムマブ,公式ウェブサイトはここ)の皮下注射(10回目,左腕).
・こちらから主治医には目の状態,特に左目の角膜変性症の処置を受けることと,それから2カ月後に白内障の手術を受ける見通しであることを報告.
・あと,関節の状態を確認するためこれまで概ね半年ごとにZ病院(元々の通院先)で右膝を MRI で検査してきたが,X病院で MRI を受けられるか相談.まずは超音波検査を勧められる.
▽14年6月21日
U眼科で左目の角膜変性症を治すため器具を使った手術.麻酔用の点眼薬を使った後,手術自体は5分程度で終了.
術後,左目に保護のためコンタクトレンズを装着された(包帯代わりのようなもの).1週間,外れないようにするように言われる.
ステロイド系点眼薬「リノロサール眼科耳鼻科用液0.1%」,抗菌点眼薬「ガチフロ点眼液0.3%」,非ステロイド抗炎症点眼薬「ジクロフェナック点眼液0.1%」を処方される.いずれも1日4回左目に点眼する.
痛みが出た場合のため,内服の鎮痛剤も処方される.
当日は入浴禁止.翌日からは首から下のシャワーはOKだが,4日後まで頭を洗わず,顔も拭く程度にするよう指示された.
1週間後に術後の経過を見るため診察を受けることに.
当日と翌日は目の痛みを訴えたが,数日で痛みは落ち着いた.
▽14年6月28日
U眼科で左目の角膜変性症の処置後の経過を診てもらう.要点は次の通り:
・左目の角膜で処置したところはきれいになった.
・左目の白内障のため水晶体が分厚くなってきている.虹彩癒着はあるが,瞳孔は動くので,2カ月程度は白内障の手術を待っても大丈夫そうとのこと.
・21日に処方された点眼薬と同じものを処方するので,なくなるまで(7月中旬まで)使うようにと指示される.
・ミドリンPも1日1回左目に点眼した方が良いと言われる.
・学校の授業の水泳は1カ月は避けるよう指示される.
・U眼科での診療はいったん終了.紹介元のX病院眼科への手紙を頂く.7月上旬に手紙を持ってX病院眼科へ行くことに.
※これまでの経過についてのエントリ:
06年: 7月まで,8-10月,11-12月
07年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
08年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
09年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
10年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
11年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
12年: 1-2月,3-6月,7-10月,11-12月
13年: 1-2月,3-4月,5-6月,7-8月,9-10月,11-12月
14年: 1-2月,3-4月
14年5-6月には,左目の3-4月の角膜変性症悪化に続き,左目で今度は白内障が悪化して手術が必要な状態になった.4月のレーザーによる手術後も,処置した部分以外の所に角膜変性症が残っているため,6月にはまず角膜変性症のさらなる処置をした.白内障の手術は8-9月になる見込み.
下の子は若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)少関節型で併発することのある虹彩炎が両目に出ており,その関連なのか,白内障や角膜変性症にかかっている.関節は最近5年余り問題が出ていないが,目の問題が続いている.
5-6月の時系列順の経過は次の通り:
▽14年5月12日
4月19日にU眼科でレーザーによる左目の角膜変性症の処置を受けた関連で,U眼科への紹介元であるX病院眼科を受診.要点は次の通り:
・左目の視力が矯正しても良くなく(0.07),白内障が進行した可能性が指摘される.
・U眼科のレーザーによる処置では,左目の角膜の濁りのうち,黒目の前の部分の濁りが取り除かれた.その周囲の角膜の濁りは残っており,それを取り除くには別途処置が必要になるが,X病院眼科では,角膜の濁りは悪さをするものではないので,そちらの処置をまたやるのではなく,白内障の治療をメインでやった方がよいのではないかと言われた.
・U眼科からレーザー処置後に処方された点眼薬については,使い切るまで使うことを勧告された.
・虹彩炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で発症することがあり,うちの子は JRA 発症当初から併発している.X病院眼科への通院も本来は虹彩炎の治療が主眼)の状態はひどくないので,U眼科から処方された点眼薬を使い切った後はステロイド系点眼薬はやめてもよいと言われた.他方,虹彩癒着の予防・抑制用の点眼薬「ミドリンP」の点眼回数を1日3回に増やすことも提案された.
※虹彩炎の説明は以前のエントリ参照.
▽14年5月12日(上のX病院眼科受診と同日)
W眼科でぶどう膜炎(JRA の少関節型で発症することがある虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による診察.要点は次の通り:
・X病院眼科で左目の視力があまり出ず,白内障進行の可能性があると指摘されたことについては,W眼科の医師が診たところ白内障はそれほど進行していないとのこと.実際に白内障のせいでよく見えないという部分も確かにあるだろうが,レーザーで削った角膜の上皮形成がまだ進んでいないという原因の方が大きいのではないかと言われた(W眼科での検査では矯正視力は0.15).
・U眼科から処方された点眼薬はもう使わなくてよいと言われた.
・X病院眼科でステロイド系点眼薬の使用をやめるよう提案されたことに関し,W眼科の医師からは,虹彩炎がなくなったわけではないので,ステロイド系点眼薬「リンデロン」は当面使い続けた方がいいと言われた.ただ,1日1回を超えて使う必要はないとのこと.ミドリンP,リンデロンを両目とも1日1回点眼するよう言われた.
▽14年5月23日
W眼科でぶどう膜炎(JRA の少関節型で発症することがある虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による診察.要点は次の通り:
・左目の角膜変性症については,U眼科で4月19日にレーザーによる処置が行われた部分(角膜のうち,黒目の前の部分)は濁りがなくきれいになり,良くなってきているとのこと.その周囲の角膜の濁りを処置した方がいいかどうかについては,多分処置した方がいいとのこと.
・左目の白内障については,結構進んでおり手術を考えた方がいいが,角膜の濁りを処置して黒目の形を整えてからの方がいいかもしれないとのこと.
・虹彩炎については,わずかに炎症があるとのこと(特に右目).
・ステロイド系点眼薬リンデロンは引き続き両目に1日1回,虹彩癒着の予防・抑制用点眼薬ミドリンPは右目に同1回,左目に同2回点眼するよう指示される.
・目の保護用点眼薬「ムコスタ点眼薬UD2%」(2月18日から使用)はレーザーによる処置以降使わずにいたが,角膜の傷に良いとのことで,点眼を再開して左目に1日4回点眼することに.
▽14年5月23日(上のW眼科受診と同日)
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症箇所の右膝をはじめ,関節に痛み,腫れ,熱感はなし.
・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.MMP-3は23.1ng/mLで,基準値の範囲内.他方,2-4月の診察時には抗核抗体(ANA)を示す抗体価が「40倍」で,それまで数カ月間の「80倍」から低下していたが,5月23日の血液検査では「80倍」に戻っていた(うちの子は抗体価が高い時に虹彩炎が強く出る傾向があるように見受けられるため抗体価を測っている.40倍は標準値上限.80倍に戻ったため虹彩炎については要注意かもしれない).
・主治医により,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニー(一般名ゴリムマブ,公式ウェブサイトはここ)の皮下注射(9回目,右腕).
・こちらから主治医には目の状態を報告.虹彩炎(JRA の少関節型で発症することがあり,うちの子は JRA 発症当初から併発)の状態はわずかにある程度と説明.虹彩炎についてはやはり生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニーの効果があったのではないかとの話に.角膜変性症のことも報告.
・あと,目まいや立ちくらみを訴えることがあるのを主治医に相談.血液検査の結果に特に問題は見られず,成長に伴うものではないかとの話だった.
・薬の処方はなし.
※生物学的製剤(抗サイトカイン薬)については以前のエントリの免疫抑制剤と抗サイトカイン薬の情報メモ,エタネルセプト問題報道メモ,若年性関節リウマチ(JRA)関節型用の生物製剤メモなどを参照.
▽14年6月5日
X病院眼科でぶどう膜炎(JRA の少関節型で発症することがある虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医(いつものW眼科医師)による診察.要点は次の通り:
・左目の白内障がさらに進行していることを指摘される.白内障の手術が必要に.
・他方,角膜変性症による濁りがまだ黒目の前以外の角膜にあるため,網膜の状態が把握できない問題がある.また,白内障の手術を先にしてレンズを入れた後で角膜変性症の処置をして角膜の形がレンズに合わなくなるより,角膜変性症の処置を先にして角膜の形が変わってから合うようにレンズを入れた方がいいとの話もされる.
・左目の角膜変性症のさらなる処置についてU眼科で相談するため,紹介状を頂く.
▽14年6月14日
X病院眼科からの紹介状を持ってU眼科を受診.要点は次の通り:
・左目の角膜変性症について,U眼科で4月19日にレーザーによる処置が行われた部分(角膜のうち,黒目の前の部分)は2カ月弱の間に上皮の回復が進み,「大体いい状態」とのこと.
・そのため左目の白内障の手術も,残りの角膜変性症の処置ももう可能と思われたが,どちらを先にした方がいいかについては,どちらが先でもいいとの話だった.
・角膜変性症の処置を先にした場合,それから白内障の手術まではやはり1-2カ月の間隔を置くことになるとのことだった.
・角膜変性症の処置の方法については,前回は角膜の中心部のみ(黒目の前の部分)を円形に処置したためレーザーを使ったが,残りの部分(黒目の周縁部の前の部分)は不規則な形なのでレーザーは使わず,歯ブラシのような器具で削って濁りを取ることになると説明された.要する時間は1分程度とのこと.
・左目の白内障の状態については「危険ではない」とのことで,すぐに手術が必要というほどではないとされた.
・最終的に,左目に残っている角膜変性症の処置をしてもらうことを決め,手術の予約をした.
▽14年6月14日(上のU眼科受診と同日)
W眼科を受診し,左目の角膜変性症の処置を白内障の手術より前に行うと決めたことを報告.
眼圧は11.左目の白内障の手術は当面(角膜変性症の処置後2カ月程度)先送りとなるが,白内障の状態は当面大丈夫そうとのこと.ただ,急に悪化して必要になれば2カ月経たなくても手術を受けなければいけないとクギもさされた.
虹彩炎については,引き続き弱い炎症はあるとのことだった.
▽14年6月16日
X病院眼科を受診.U眼科での角膜変性症の処置を前に,念のため白内障が急を要する状態ではないことを確認するのが目的.
担当医の見立てでは,角膜の処置後2カ月くらいは白内障の手術を待つことができるだろうとのこと.角膜の中心部はレーザーによる処置のおかげできれいだが,周りも(角膜変性症を処置して)きれいになった方が白内障の手術にも良いと言われた.
白内障の手術については角膜の処置後,7月に相談することに.
▽14年6月20日
X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:
・JRA発症箇所の右膝をはじめ,関節に痛み,腫れ,熱感はなし.
・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.MMP-3は25.5ng/mLで,基準値の範囲内だが,ここ数カ月は上昇傾向.今後の推移に注意したい.
・主治医により,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニー(一般名ゴリムマブ,公式ウェブサイトはここ)の皮下注射(10回目,左腕).
・こちらから主治医には目の状態,特に左目の角膜変性症の処置を受けることと,それから2カ月後に白内障の手術を受ける見通しであることを報告.
・あと,関節の状態を確認するためこれまで概ね半年ごとにZ病院(元々の通院先)で右膝を MRI で検査してきたが,X病院で MRI を受けられるか相談.まずは超音波検査を勧められる.
▽14年6月21日
U眼科で左目の角膜変性症を治すため器具を使った手術.麻酔用の点眼薬を使った後,手術自体は5分程度で終了.
術後,左目に保護のためコンタクトレンズを装着された(包帯代わりのようなもの).1週間,外れないようにするように言われる.
ステロイド系点眼薬「リノロサール眼科耳鼻科用液0.1%」,抗菌点眼薬「ガチフロ点眼液0.3%」,非ステロイド抗炎症点眼薬「ジクロフェナック点眼液0.1%」を処方される.いずれも1日4回左目に点眼する.
痛みが出た場合のため,内服の鎮痛剤も処方される.
当日は入浴禁止.翌日からは首から下のシャワーはOKだが,4日後まで頭を洗わず,顔も拭く程度にするよう指示された.
1週間後に術後の経過を見るため診察を受けることに.
当日と翌日は目の痛みを訴えたが,数日で痛みは落ち着いた.
▽14年6月28日
U眼科で左目の角膜変性症の処置後の経過を診てもらう.要点は次の通り:
・左目の角膜で処置したところはきれいになった.
・左目の白内障のため水晶体が分厚くなってきている.虹彩癒着はあるが,瞳孔は動くので,2カ月程度は白内障の手術を待っても大丈夫そうとのこと.
・21日に処方された点眼薬と同じものを処方するので,なくなるまで(7月中旬まで)使うようにと指示される.
・ミドリンPも1日1回左目に点眼した方が良いと言われる.
・学校の授業の水泳は1カ月は避けるよう指示される.
・U眼科での診療はいったん終了.紹介元のX病院眼科への手紙を頂く.7月上旬に手紙を持ってX病院眼科へ行くことに.
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