若年性関節リウマチ(JRA)経過メモ(14年9-10月)

下の子(12歳)の若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)少関節型と関連症状について,大まかな経過と投薬状況を簡単にメモ.

※これまでの経過についてのエントリ:
06年: 7月まで8-10月11-12月
07年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
08年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
09年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
10年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
11年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
12年: 1-2月3-6月7-10月11-12月
13年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
14年: 1-2月3-4月5-6月7-8月

14年9-10月には,8月15日に受けた左目の白内障手術の後の経過のほか,右膝に若干痛みがあることが焦点となった.今のところ JRA 再燃とは判断されないが,年齢的にも要注意かもしれない.また,JRA 少関節型で併発することのある虹彩炎はしばらく抑えられていたが,10月末になって再び両目に強く再発した.

9-10月の時系列順の経過は次の通り:

▽14年9月3日

 X病院眼科で左目の白内障の手術(8月15日)以降の経過を診察してもらう.要点は次の通り:

 ・白内障の手術を受けた左目の網膜の中心部に水がたまっている.昨年白内障の手術を受けた右目にも一時は同様の症状があったが1カ月ほどで落ち着いた.このように3カ月程度で自然に良くなることもあるので,しばらくは様子を見ることに.

 ・視力は矯正視力は右目が1.0, 左目が0.4. 左目は前回の0.3から上昇した.裸眼視力は右目が0.4, 左目が0.2.

 ・白内障の手術の結果,虹彩炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で発症することがあり,うちの子は JRA 発症当初から併発)が悪化することを懸念していたが,今のところ炎症はかなり抑えられているとのこと.ただし,炎症が全くないわけではないとも指摘された.

 ・退院時に処方された左目用の点眼薬のうち,1日4回点眼していまオルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%(ステロイド系の抗炎症点眼薬)はやめ,右目と同じステロイド系点眼薬リンデロンを1日2回使うことに.

 ・その他の点眼薬は当面続ける.具体的には,▽ガチフロ点眼液0.3%(抗菌点眼薬)をこの後1-2週間,1日4回点眼する▽ジクロード点眼液0.1%(非ステロイド性の抗炎症点眼薬)をあと2カ月程度,1日4回点眼する▽ミドリンP点眼液(虹彩癒着の緩和・予防用)を1日2回点眼する――ことになった.

 ・年内いっぱいはX病院眼科に通うことに.月1回のペースで通院する見込み.

 ・眼鏡はやはり術後3カ月程度で視力が落ち着いてから作るのが良いとのこと.まず,少なくともあと1カ月は様子を見ることに.

 ※虹彩炎の説明は以前のエントリ参照.

▽14年9月3日(上の眼科受診と同日)

 X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:

 ・JRA発症箇所の右膝をはじめ,関節に痛み,熱感はなし.

 ・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.MMP-3は17.0ng/mLで,基準値の範囲内.抗核抗体(ANA)を示す抗体価は「40倍」で,2月,3月,4月,6月,7月,8月と同じ(5月だけは「80倍」だった).うちの子は抗体価が高い時に虹彩炎が強く出る傾向があるように見受けられるため抗体価を測っている.40倍は標準値上限.

 ・主治医があらためて見比べ,JRA 発症箇所の右膝は左膝より若干大きいと指摘(以前からのことではあるが).予定通り右膝の超音波検査を受けたところ,右膝の中には普通より水が多くあることが判明.膝の外側以外は,血流(炎症があると増える)は増えておらず,単に水がたまっているだけで炎症が再燃している様子はない.外側は血流が少し多いが,今すぐ治療の見直しをする必要があるような状態ではない.当面注意して様子を見ることに.

 ・主治医により,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニー(一般名ゴリムマブ,公式ウェブサイトはここ)の皮下注射(13回目,左腕).

 ・こちらから主治医には,左目の白内障手術後の状況を報告.

 ・薬の処方はなし.

 ※生物学的製剤(抗サイトカイン薬)については以前のエントリの免疫抑制剤と抗サイトカイン薬の情報メモエタネルセプト問題報道メモ若年性関節リウマチ(JRA)関節型用の生物製剤メモなどを参照.

▽14年9月8日

 右の股関節の辺り,右膝,右足首に若干の痛みを訴える.右膝に熱感はなし.右足首の痛みその後,足の甲の痛みということに変わった(つまり関節痛ではないことに).とりあえず右膝の痛みには湿布で対処.

▽14年9月17日

 左目の白内障手術(8月15日)後に使用していた点眼薬のうち,ガチフロ点眼液0.3%(抗菌点眼薬)の点眼終了.

 左目に使用中の点眼薬は▽リンデロン(ステロイド系点眼薬,1日2回)▽ジクロード点眼液0.1%(非ステロイド性の抗炎症点眼薬,1日4回)▽ミドリンP点眼液(虹彩癒着の緩和・予防用,1日2回)──の3種類に.

▽14年9月22日

 W眼科でぶどう膜炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で発症することがある虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による診察.炎症はよく抑えられているとの所見.

▽14年10月10日

 X病院眼科で左目の白内障手術(8月15日)の担当医による術後の経過の診察.要点は次の通り:

 ・炎症(虹彩炎)の再発は見られず.充血ももうない.

 ・矯正視力は右目が1.2, 左目が0.2. 左目の矯正視力は前回の0.4より低下.角膜に若干の混濁があるのと,眼底(網膜)に少し水がたまっているのが関係している可能性.

 ・眼圧は13と10で問題なし.

 ・左目の視力が安定していないこともあり,眼鏡はまだ1カ月ほど様子を見ることに.

 ・左目に使用中の点眼薬のうち,ジクロード点眼液0.1%(非ステロイド性の抗炎症点眼薬)の点眼回数を1日4回から同3回に減らすことに.ジクロードはあと1カ月で点眼を終える.その他の点眼薬(リンデロン〈ステロイド系点眼薬,1日2回〉とミドリンP点眼液〈虹彩癒着の緩和・予防用,1日2回〉)は変更なし.

 ・X病院眼科での白内障の術後の経過診察はこの日でいったん終了.次回のX病院眼科受診は年明けとし,それまで当面は炎症の有無など,W眼科でぶどう膜炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で発症することがある虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医に診てもらうことに.X病院眼科の担当医からW眼科への手紙を頂く.

▽14年10月10日(上の眼科受診日と同日)

 X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:

 ・JRA 発症箇所の右膝が朝を中心に痛いことがあり,歩行中(学校への通学中)に痛かったり曲げ伸ばしが痛かったりすると主治医に説明.主治医の所見では右膝には若干水がある(9月3日の超音波検査で確認済み)分,左膝より大きいことは確かだが,腫れはないとのこと.

 ・血液検査では,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)をはじめ,CRP(炎症マーカー),白血球などの関連数値に問題はなし.MMP-3は23.2ng/mLで,基準値の範囲内.抗核抗体(ANA)を示す抗体価の数値は診察時にはまだ出ていなかった.

 ・右膝の痛みについては,鎮痛・炎症対処用の内服薬ブルフェン錠と湿布薬を主治医から処方してもらう.痛い時に使うことに.

 ・右膝の状態が気になること,MRI による検査をしばらく受けていないことから,11月半ばの診察時(シンポニー皮下注射も予定)に MRI 検査を受けることに.その1週間前にインフルエンザの予防接種1回目を受ける予定(シンポニー皮下注射と1週間の間隔を空けるため).

 ・主治医により,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニー(一般名ゴリムマブ,公式ウェブサイトはここ)の皮下注射(14回目,右腕).

 ・このほか主治医には目の状態を報告.

▽14年10月25日

 W眼科でぶどう膜炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で発症することがある虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による診察.両目とも炎症が強く出ているとの所見.

 炎症を抑えなければならないとのことで,ステロイド系点眼薬リンデロンの点眼回数(これまで右目は1日1回,左目は同2回だった)を両目とも1日4回に増やし,虹彩癒着の予防・緩和用点眼薬ミドリンPの点眼回数も両目とも1日2回に増やすよう指示された.2週間以内に再受診することも指示された.

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