若年性関節リウマチ(JRA)経過メモ(15年5-6月)

下の子(13歳)の若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)少関節型と関連症状について,大まかな経過と投薬状況を簡単にメモ.

※これまでの経過についてのエントリ:
06年: 7月まで8-10月11-12月
07年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
08年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
09年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
10年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
11年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
12年: 1-2月3-6月7-10月11-12月
13年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
14年: 1-2月3-4月5-6月7-8月9-10月11-12月
15年: 1-2月3-4月

15年5-6月は,3-4月と同様,若年性関節リウマチ(JRA)についても,両目の虹彩炎についても,状態は落ち着いていた.

JRA とは全く無関係かもしれないが,4月に地元の皮膚科で脂肪腫と診断されていた右の腋窩(脇の下)の腫れについても,心配しなくてよさそうだという当面の結論が出た.5月に MRI による検査を受けた結果,腫瘍ではなく副乳とみられることが判明した.

5-6月の時系列順の経過は次の通り:

▽15年5月15日

 X病院小児科を臨時受診.階段で転んで負った右脚の傷がすぐに化膿してしまい,なかなか良くならないのと,右足首に小さな玉のような比較的硬い出来物のようなものがあって気になったため.要点は次の通り:

 ・右脚の傷については,若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の治療のため使用している生物学的製剤(抗サイトカイン薬)がやはり免疫にも影響するため,傷が化膿しやすいとの見立て.内服の抗生剤を処方してもらった(抗生剤のおかげか,傷はその後良くなった)..

 ・右足首の出来物については JRA の患者に見られることがあるものとのこと.そのうち消えることが多いらしい.

 ・血液検査をしたところ,JRA の関連で焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)の数値は15.0ng/mL未満で標準値未満(問題なし).右脚の傷の化膿があったものの CRP(炎症マーカー),白血球などの数値も標準値の範囲内で問題はなかった.

 ・血液検査の結果,抗核抗体(ANA)を示す抗体価は「80倍」で,前回より上昇(標準値上限は40倍).うちの子は抗体価が高い時に虹彩炎が強く出る傾向があるように見受けられるため抗体価を測っている.若干注意が必要か.

 ・臨時受診のついでに JRA 治療用の生物学的製剤注射シンポニー(一般名ゴリムマブ,公式ウェブサイトはここ)の皮下注射を繰り上げて行う案もあったが,右脚のけがの状態を考慮して注射は見送り,予定通り翌週に行うことに.

▽15年5月22日

 X病院皮膚科で,4月に地元の皮膚科で脂肪腫と診断されていた右の腋窩(脇の下)の腫れについて,4月27日に受けた超音波検査の結果説明.検査で得られた画像は脂肪腫の典型像ではないとのことで,副乳である疑いが一番強いとのことだった.副乳であれば基本的に手術はせずに放っておいて大丈夫とのこと.

 一応,この日に予定していた MRI での検査をキャンセルせずに予定通り行い,より詳しく見ることになった.

 なお,超音波検査では,反対側の左の腋窩には特に脂肪腫も副乳も見られなかった.左の腋窩にも若干ふくらみがあるように感じるとの本人の話を受けて検査を受けていたもの.

▽15年5月22日(上の皮膚科受診と同日)

 X病院で,4月に地元の皮膚科で脂肪腫と診断された右の腋窩(脇の下)の腫れについて MRI 検査.念のため左の腋窩も検査.

▽15年5月22日(上の皮膚科受診・MRI 検査と同日)

 X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:

 ・JRA 発症箇所の右膝を含め,関節に痛み,腫れはなし.

 ・虹彩炎(JRA の少関節型で併発することがあり,うちの子も発症している)について,ぶどう膜炎(虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による4月21日の診察の結果を小児科の主治医に報告.目の炎症は弱いようで,これまで1カ月に1回は受けていた目の診察も2カ月に1回で大丈夫と言われたことなどを伝えた.

 ・5月15日に臨時受診して診てもらった右脚の傷の状態はOK.

 ・主治医により,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニー(一般名ゴリムマブ,公式ウェブサイトはここ)の皮下注射(左腕,22回目).

 ※生物学的製剤(抗サイトカイン薬)については以前のエントリの免疫抑制剤と抗サイトカイン薬の情報メモエタネルセプト問題報道メモ若年性関節リウマチ(JRA)関節型用の生物製剤メモなどを参照.

▽15年5月29日

 X病院眼科で左目の白内障手術(14年8月)後の経過についての定期的診察.要点は次の通り:

 ・視力検査の結果は,矯正視力が右目1.5, 左目0.5(2月末の時点では右目が1.2,左目が0.9だった).左目の視力が思ったほど出なかった.

 ・ただ,W眼科でも14年秋から指摘されていた左目の網膜中心部のむくみ(水がたまっている状態)について,水は減ってきたとの所見.画像で見ると,2月の時点に比べ,水の部分は3分の1程度に縮小したように見える.左目の状態は悪くない様子.

 ・目の炎症(うちの子は,JRA の少関節型で併発することがある虹彩炎を患っている)についても「強くない」との所見だった.

 ※虹彩炎の説明は以前のエントリ参照.

▽15年5月29日(上の眼科受診と同日)

 X病院小児科を臨時受診.5月24日から数日間,若干強い頭痛があったので念のため.頭痛自体は28日と29日には弱まっており,29日の体温も36.2度で問題なし.風邪気味だったのかもしれないという話になった.

▽15年6月19日

 W眼科でぶどう膜炎(若年性関節リウマチ=JRA=の少関節型で発症することがある虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医による診察.要点は次の通り:

 ・目の炎症は強くなってはいないとの所見.弱い炎症はあるが,それは仕方がないとのこと.

 ・左目の網膜中心部のむくみ(水がたまっている状態)については,X病院眼科の所見と同様,昨年よりずっと良い状態とのこと.

 ・当面,様子を見ることに.引き続き両目ともステロイド系点眼薬「リンデロン」を1日3-4回,虹彩癒着の予防・緩和用の点眼薬「ミドリンP」を同2回点眼する.

 ※虹彩炎の説明は以前のエントリ参照.

▽15年6月19日(上のW眼科受診と同日)

 X病院皮膚科で,5月に受けた右と左の腋窩(脇の下)の MRI 検査の結果説明.要点は次の通り:

 ・4月に地元の皮膚科で脂肪腫と診断されていた右の腋窩の腫れについては,脂肪腫の可能性はゼロではないが,4月27日に受けた超音波検査の結果と同様,MRI 検査でも副乳で矛盾はないとの結果が出た.副乳はこの位置にできることもあるとのこと.

 ・左の腋窩については超音波検査の結果と同じで,何もないとのこと.

 ・今後何か問題があれば,乳腺の専門医に診てもらうことになるだろうとの話があった.X病院皮膚科での対応は今回で終了.

▽15年6月19日(上のW眼科受診・皮膚科受診と同日)

 X病院小児科で若年性関節リウマチ(JRA,別名・若年性特発性関節炎=JIA)の定期的診察.要点は次の通り:

 ・JRA 発症箇所の右膝を含め,関節に痛み,腫れはなし.

 ・血液検査の結果,焦点のMMP-3(関節破壊マーカー)の数値は19.6ng/mLで標準値の範囲内.CRP(炎症マーカー),白血球などの数値も標準値の範囲内で問題なし.

 ・血液検査の結果のうち,抗核抗体(ANA)を示す抗体価は診察時にはまだ出ていなかった.

 ・皮膚科で診断された右の腋窩の副乳について,小児科の JRA 主治医からは,普通の場所ではないので「過誤腫」ということになると説明があった.大きさは2cm程度.小児科の主治医が皮膚科の担当医と話をしたところ,可能性としては今後,腫瘤ができる恐れもあり,大きくなるようなら乳腺外科の専門医に診てもらうのが良いのではないかと言われたとのこと.ただ,通常は外科手術は必要ではないとのこと.

 ・一度診察を受けておいた方が将来的に診てもらう場合にスムーズにできるかもしれず,また副乳は以前よりは大きくなってもいることから,乳腺外科を近く受診することになった.小児科の主治医からX病院(同じ病院)の乳腺外科にリファーして頂く.

 ・あと虹彩炎(JRA の少関節型で併発することがあり,うちの子も発症している)について,ぶどう膜炎(虹彩炎はぶどう膜炎の一種)の専門医によるこの日の診察の結果を小児科の主治医に報告.

 ・主治医により,生物学的製剤(抗サイトカイン薬)シンポニー(一般名ゴリムマブ,公式ウェブサイトはここ)の皮下注射(左腕,23回目).

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